今日、ロイヤルダッチ・シェル(ティッカー:RDS-A)がロンドンに上場されているコーブ・エナジー(ティッカー:COV.L)を一株当り195ペンスのキャッシュで買収すると発表しました。買収総額は約15.6億ドルです。
コーブ・エナジーはモザンビークの沖合の天然ガス田(「エリア1」ブロックと呼ばれています)の権益の8.5%を所有しています。
この鉱区は去年の11月に可採埋蔵量がこれまでの10兆立方フィートから15兆から30兆立方フィートへと上方修正されたばかりです。若し30兆立方フィートと仮定すると、大体、インドネシアの埋蔵量に匹敵する規模だと言えます。
コーブ・エナジーは天然ガスの探索に重点を置いた戦略を取っており、天然ガス田を発見した後の生産に関しては設備投資負担が重いのでなるべく関与を避けています。その意味では今回の身売りは当然の成り行きだと思います。
コーブ・エナジーはモザンビーク沖の「エリア1」以外に:
モザンビーク内陸
タンザニアの「ムナジ湾」
ケニア沖の7つの鉱区
などを所有しています。
モザンビーク沖の天然ガス田は沖合50キロということで比較的陸地に近いので開発がしやすいです。さらにモジュール方式で6段階に分けてLNG輸出施設を追加してゆけると考えられており、プロジェクトのプランが立てやすいです。
さらにカタールなどと違いイランの核開発で緊張が高まっているホルムズ海峡を通過しなくてよいこともプラスだと言えます。
従っていずれはモザンビークに相当なスケールのLNG輸出施設が建設される可能性が強まってきたと言えそうです。なおモザンビーク沖「エリア1」から最初の商業化生産が始まるのは早くても2018年だと思います。
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米国の投資顧問会社で活躍中。BRICsの経済動向に詳しい