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20世紀文明論(19):生活革命①少子化・・・⑦

 いじめとは、どういう現象なのであろうか。いじめという観点から20世紀の日本人を分析してみよう。いじめは今も続いており、自殺に追いやられる青少年が後を絶たない。これは、戦後の日本が生んだ病理がもたらしたものである。

 20世紀末、今から20年前にNHKの放送を書籍化した『14歳・心の風景』(1998年)という本がある。これには、当時の14歳の中学生が何を考え、どのように行動しているか、生の声を収録してある。ネット時代の今の14歳は異なる声を発すると思うが、ここでは「20世紀文明論」のテーマとして取り上げる。

  4人の声を書き出してみよう。

(1)仲間からつまはじきにされるのが、一番怖い。オレたちはそれを「ハグる」って言うけど、小学校のとき1回ハグられたことがあった。ほかの友だちがつるんで「あいつをハグろうぜ」って決まれば、誰とも遊べないし、友だちづき合いをしてくれなくなってしまう(東京都・男子)。
(2)いじめの被害者に、一度だけなったことがあります。小学6年生のときに、朝に私が教室に入っていったら、クラス全員が隅のほうに集まって、私をじろりと見るんです。ぞっとしました。いじめられて無視された体験が、脳裏に刻まれています(熊本県・女子)。
(3)小学校のときいじめを受けたことが一回だけあります。仲よくしていた友だちが、ある日突然、自分を無視して口をきいてくれないのです。「なぜ?」と聞くと、その子の友だちが私のことを嫌いで、私と口をきくと仲間はずれにすると言われたそうです(石川県・女子)。
(4)中学のクラスは、仲のいい友だちが集まったグループがいくつもある状態ですが、そういう小グループでもいじめが起こります。ぼくの場合、「逆いじめ」にあったことがあります。つまり、嫌な友だちに好かれて、逆にすごく迷惑だった(神奈川県・男子)。

 その他、引用したい発言はまだ多いが、最後の例のような「逆いじめ」という概念すらあるのであり、攻撃性の内向状態がよく分かる。

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