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アップル、iPhone XSと最新アップルウォッチをお披露目


リオ・ケリオン、テクノロジー担当編集長

米アップルは12日、カリフォルニア州クパティーので新商品の発表会を開き、「iPhone X」シリーズの最新3機種とアップルウォッチの最新版を発表した。

iPhone XS MaxはiPhoneとして最大の6.5インチ画面が特徴で、鮮やかな色彩が表示できる有機ELを採用している。廉価版iPhone XRの画面は6.1インチだが、色彩が有機ELほどは鮮明にならない液晶を使っている。

アップルウォッチの新商品「シリーズ4」は、画面が大きくなったほか、利用者が転んだり滑ったりした場合に検知する機能がついている。

iPhone Xの発表当初は約11万円からという高価格が高すぎて、一部の利用者にしか支持されないのではないかと懸念されたが、アップルは、価格設定を抑えたiPhone 8シリーズよりもiPhone Xシリーズの方が一貫して売れ行きを伸ばしていると説明してきた。市場調査各社の報告でも、競合他社の主要モデルよりiPhone Xの方が多く売れていると指摘されている。

この好調な売れ行きに牽引(けんいん)され、アップルは世界初の資産総額1兆ドル超企業となった。

それでも、中国の華為技術(ファーウェイ)は4-6月期のスマートフォン出荷台数でアップルを抜き、サムスンに次いで2位となった。

「華為技術がアップルを抜いたのは、アップルが中・低価格帯の市場で勝負していないからだ」と、IT専門調査会社IDCのフランシスコ・ジェロニモ氏は話す。「アップルは高級機種分野で非常に良い位置にいる。それは今後1年半で変わるとは思わない」。

XS Maxの販売価格はメモリ容量によって、12万4800~16万4800円。XSはXシリーズと同様、11万2800~15万2800円。XRシリーズは8万4800~10万1800円。

ただし今回はヘッドフォンジャックアダプタが含まれないため、従来のヘッドフォンを使う人は追加で1000円を用意する必要がある。

ますます大きいスクリーン

アップルは、XS MaxがiPhone 8シリーズと端末サイズはほぼ同じながら、「8」の5.5インチ画面よりも画面が格段に大きくなったと強調する。

「去年のiPhone Xの方が画面は大きかったけれども、プラス・シリーズを使っていた人の中には、大きい端末の手ごたえが欲しいという意見もあり、まさにMaxはその要望に応えるものだ」と、コンサルタント会社クリエイティブ・ストラテジースのアナリスト、キャロライナ・ミラネシ氏は言う。

廉価版iPhone XRは画面に、液晶を使っているため、有機ELを使うXSやMaxに比べると黒の深みが欠け、色と色の対比も鮮明ではない。ボディもスチールではなくアルミ製なので、XSやMaxに比べると破損しやすい。その一方で、6色から選べるというメリットもある。

アナリストたちは、昨年の時点で上級機種に切り替えなかったiPhone利用者も、今回はその気になるのではないかと観ている。

「アンドロイド機種にしてもiOS機種にしても、利用者は同じ系列のものを使い続けるようになった。まったく別のOSに切り替えるというのは、ほとんどの過去のことになった」と、スイス金融大手UBSのアナリストは話す。

「要するに、iPhone利用者にとってiPhoneに代わるものはiPhoneで、問題はそれがいつかということだけ。そして『いつ』というのは主に、画面が決める」

最新型はA12バイオニックチップを搭載している。アップルが、7ナノメーター技術を導入するのは初めてで、エネルギー効率や処理速度の向上につながると期待されている。

アップルによると、A12バイオニックチップによって、XSの電池はXより約30分長くもつはずだという。

アップルはさらに、写真を撮った後に被写界深度を変更して背景をぼかすことができる機能を追加した。

XSとXS Maxはさらに、1端末で2つの携帯契約を利用できるようになる。ほとんどの国ではこれは、実際のSIMカードのほかに、QRコードなどで起動する電子版のeSimを使うことになる。ただし、中国で販売される機種では、2枚のSIMカードが必要になる。

ほかにも、同じ端末で仕事用と私用のアカウントを使い分けたり、海外旅行中はいつもの電話番号で通話を受けながら、現地専用の番号を使うこともできるようになる。

健康的な時計

アップルによると、アップルウォッチのシリーズ4は本体の大きさは従来機種とほぼ同じだが、画面が3割大きくなった。このため、画面に今までより多くの情報やショートカットを表示できるという。

さらに、初めて心電図が表示できるようになったほか、利用者の心拍数や脈拍に異常を検知すれば直ちに利用者に警告するという。

また利用者が転倒したり、1分ほど動かないと検知した場合には、設定によって利用者の位置情報と共に救急通報したり家族・友人に連絡をとったりする。

(英語記事 Apple iPhone XS unveiled alongside fall-detecting Watch

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