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朝韓中が画策「米朝終戦宣言」(中)

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2018年5月23日の米韓サミットの様子 出典 韓国大統領府

朴斗鎮(コリア国際研究所所長)

【まとめ】

・「終戦宣言」めぐり、北朝鮮は焦り、韓国は急ぎ、米国は慎重。

・朝韓中は「終戦宣言象徴論」で米国や国際社会を欺こうとしている。

・米国の「非核化先行」論批判する文正仁氏の目論見は南北連邦制。

【注:この記事には複数の写真が含まれています。サイトによっては全て表示されず、写真説明と出典のみ記されていることがあります。その場合はJapan In-depthのサイトhttps://japan-indepth.jp/?p=41916でお読み下さい。】

■南北が共に主張する「米朝終戦宣言」の罠

北朝鮮が文在寅政権の協力の下で当面総力を挙げているのが「米朝終戦宣言」の実現である。「非核化ショー」で米国と国際社会を欺瞞しながら経済制裁を無力化させ、その裏で引き続き核保有を行う「新たな核と経済の並進路線」を成功させるためには、終戦宣言の獲得が前提となる。この路線が成功すれば韓国からの米軍の撤退と韓米同盟はおのずと流れができ上がるからだ。

北朝鮮は7月30日の労働新聞で終戦宣言に反対する韓国保守勢力を批判し、その後もさまざまな対韓国宣伝媒体で、一貫して終戦宣言の早期実現を要求している。韓国の文在寅大統領も7月12日、シンガポールのストレーツタイムズのインタビューで「年内の終戦宣言が目標」と述べた。

しかし朝鮮半島における終戦宣言の持つ意味の重大性を知る米国の関係部署は、非核化措置が行われない限り終戦宣言は行わないと主張し続けている。ハリー・ハリス駐韓米国大使は8月13日、「終戦宣言の議論は時期尚早だ。非核化措置が先になければいけない」とその方針を明確にした。

▲写真 2018年6月12日に開催された米朝首脳会談 出典:The White house facebook

終戦宣言をめぐっていま米国と北朝鮮は対立している。北朝鮮は焦り、韓国は急ぎ、米国は時期尚早だとしているのだ。米朝交渉も「終戦宣言が先か北朝鮮の非核化行動が先か」で争われ、これが「ポンペオ長官の訪朝中止」につながった。米朝のこう着状態を前進させるとして5日に北朝鮮に向かった韓国特使団に対しても金正恩委員長はかたくなに「非核化措置前の終戦宣言」を譲らなかった。

▲写真 南北朝鮮半島の国境線 出典:US ARMY

文在寅政権は、今トランプ政権に「終戦宣言」を急がせているが、それを受け入れ安くするための欺瞞的手法が「終戦宣言象徴論」である。終戦宣言が象徴的なものであり、米韓同盟や、在韓米軍の撤退とは何らの関係がないもので、もちろん平和協定とは根本的に異なるなどと宣伝している。

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