先日の昼下がり、芸者さんのお話しを伺う機会をいただきました。
芸者さんは、日本固有のキャリアウーマンではないかなと思います。
芸者さんの仕事は、宴会に華を添えるということがメインですが、お酌をするだけではなく、踊りや歌、器楽演奏ができ、教養にあふれ、かつ、どんなお客様も喜ばせる技術力がないと務まらない職業ではないかと思うのです。
ただ、芸者としての価値を高めるためには莫大なお金がいる。お稽古代に、お着物代、彼女たちの収入は、宴会での花代だそうですが、相当お座敷を駆け回っても花代だけで収入に限界がある。
そこで、登場するのが旦那、スポンサーの存在です。スポンサーが芸者をバックアップするかわりに、いわゆる愛人となる。こういうものなんでしょうね。
長期愛人契約。男と女が存在する限り、永遠になくならないビジネスです。これを文化という形で昇華させ、システムとして長期にわたって継続させたのが、日本固有の花柳界であり芸者の世界の本質ではないかなあ。
昔は、旦那になれる人たちがそれなりにいましたが、世知辛い現代においては、どんどん旦那が減少し、それとともに芸者の数も激減の一途、このままでは21世紀中に消滅してしまうかもしれません。
芸者さんのもつ無形の価値というものが消滅するのは、なんとなく、もったいないなあ。
なんとか残してあげたい。大店の旦那にはなれなくとも、大切な宴席を盛り上げてほしい。身に着けた日本文化を教えてほしいと思っている人たちはそれなりにいると思うから、そういう人たちと芸者さんを結ぶ新たなビジネスモデルが作れたらと、いろんな人が試みていますが、まだ、成果はあんまし上がっていない。ある程度急がないと、ほんとに絶滅種となってしまうね。
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