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MeTooは盛大なブーメランと成り果てたのか?

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ハリウッドの大物プロデューサーに性的暴行を受けたと告発し、アメリカにおけるMeToo運動を牽引する一人とみなされていた女優が、過去に年下の男性俳優に性的暴行を行っていたのではないかという疑惑が話題になっている。

報道によると、女優は2013年当時に17歳だった男性俳優に対して、性的暴行を行い、2017年の11月に訴訟を示唆され、約38万ドルの解決金を支払ったとされている。(*1)(*2)

MeToo運動とは、TwitterなどのSNSで、自らが受けた性的暴行を告白することで共有し、性的暴行を受けたことを主張できなかったりトラウマとして抱え込んでいる人たちへの支援を表明する草の根運動である。

しかし日本では、そもそも女性がそうしたことを告白することを望まない人たちがいることに加え、検察にレイプ被害をもみ消された伊藤詩織さんの問題とMeTooが結びついたことで、政治的党派性からMeToo運動を否定的に捉えたり、それどころか公然と批判する人が増えてしまった。

決定的だったのが、作家のはあちゅう氏によるセクハラ告発で、彼女が当時の上司からセクハラを受けたと告発した一方で、自身は童貞を揶揄することをお金儲け手段の一つにしていたことが批判され、一時は謝罪も行ったが、その後開き直って謝罪を削除。その首尾一貫しない見苦しい態度が問題とされた。

この一件から、日本でのMeToo運動は急速にしぼんでしまった。

そして、今回の報道がされたことにより、ますますMeToo運動は窮地に陥っている。検索をすればMeTooを「ブーメランだ」と揶揄する声が聞こえてくる。

「ブーメラン」とは、主張をする人たちが「武器」として利用したことが、自分の身に降り掛かってくる様子を指す。まさに、相手に投げつけた武器が、グルっと回って自分に戻ってきて、自分を危機に晒すのだ。そうした様子は非常に見苦しく、ネットからは格好の嘲笑の的となる。

確かにそのような可能性はMeToo運動の初期から言われてはいた。たとえその場では「あなたのことが好き」と言っていても、あとからそれを「本当は嫌だった。私は性的暴行を受けていた」と翻すことは、いくらでも恣意的に可能だろうと。

今回の件でも、女優の側は同意の上でのセックスだったと考えているようだ。(*2)

しかしそれでも、男性は「性的暴行だった」と主張してきたから、解決金を渡すしかなかった。

結局の所、今回被害にあった男性のみならず、すべての性的暴行を受けたと考えている人達が、本当に当時それを嫌であったのかということは証明のしようがない。

性的暴行の告発は、良心でもって「本当に嫌だったのだろう」と考えることは可能だし、裁判などではそういう運用をされていることも多い。

しかし、性的暴行を受けた告白が社会運動と化し、多くの人が「私も性的暴行を受けた」と主張しだせば、当然その中にはお金目当てや、あとから受けた恨みなどを晴らすためにMeToo運動を利用する人が出てくることは、十分に予測され、良心的な運用ではやっていけない部分も出てきてしまう。そして実際にそうなりつつあるというのが現状である。

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