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悪い事は言わない。橋下大阪市長はお笑い弁護士に戻るべきだ

 橋下大阪市長が労使関係に関するアンケート調査を職員に行った ことについては新聞報道で知っていた。

 それに対する反発が市職員から巻き起こっていた事も報道で知っ ていた。

 しかしそれ以上の関心は私にはなかった。

 橋下氏の市職員たたきは選挙前からだ。

 それをネタにして選挙を戦い勝った。

 選挙に勝って大阪市長になった後も、市職員と対決姿勢を崩さない 橋下市長は愚かだ。

 選挙に勝った後は一転してノーサイドで大阪市づくりに専念すれば 見上げたものだと思うのに。

 これではうまくいかないだろうなあ。

 その程度の関心でしかなかった。

 ところが私の読者の一人から橋下大阪市長が職員に出したと言わ れるアンケート調査依頼のコピーが送られてきた。

 こんな市長でいいんですか、というメッセージとともに。

 それを読んで驚いた。

 2月9日の日付で大阪市役所全職員に直筆の署名入りで発せられ た調査依頼書には次のようなくだりがある。

 「・・・このアンケート調査は任意の調査ではありません。市長の業務命令として全職員に真実を正確に回答していただく事を求めます。正確な解答がなされない場合には処分の対象となります・・」

 これは異常だ。

 アンケート調査を業務命令であると言い、答えなければ処分すると言う。

 これは恫喝であり踏み絵である。

 よくも大阪市役所職員が怒りの声を上げて立ち上がらないものだ。

 この調査依頼は公開されているはずだからメディアは百も承知のはずだ。

 よくもメディアはこの異常さについて報じないものだ。騒がないものだ。

 市職員もメディアも、強い者、人気のある者、世の中の支持を得ている者には逆らわないにしくはないという事か。

 ならば私が言う。

 私にとっての橋下氏は、大阪読売テレビの「やしきたかじんのそこまで言って委員会」などという娯楽番組にともに競演したことのある駆け出しのタレント弁護士でしかない。

 憎めない腰の低い若者でしかない。

 それがいつの間にか大阪知事になり、今度は「維新の会」だ、 「船中八策」だ、などと英雄気取りで国政に参加すると言い出す ようになってしまった。

 勘違いも甚だしい。

 驕りもここまでくれば異常だ。

 見ているがいい。

 いまに高転びするだろう。    このままでは大阪市長の任期4年はまっとうできないだろう。

 機会を見て国政に出るしかなくなった。自分で自分を追い詰めて言った。

 しかしよしたほうがいい。

 いまの日本の政治を立て直すなどという事は誰がやっても貧乏くじだ。

 不可能に近いほど困難な役回りだ。

 そんな難事に挑み、そんな絶望的な日本を救う事が出来るのは、本当の意味で犠牲的精神とたぐい稀な力量のある偉大な人物しかいない。

 こんな調査依頼を平気で出すような橋下氏では失敗するのは目に見えている。

 悪い事は言わない。子ども7人の育児と妻を愛して家庭円満に専念したほうがよっぽど幸せな人生を送れる。

 もとのタレント弁護士に戻って無責任な放言を繰り返したほうがよほどの橋下徹らしい人生を送れるのだ。

 タレント弁護士橋下氏を好意を持ってみてきた一人として言う。

 国政に参加するなどという分不相応な事は似合わない。

 似合わないことはしてはいけない。

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