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目が離せなくなったトルコのアメリカ人牧師拘束問題

土曜日のブログでさらっとお伝えしたトルコのアメリカ人牧師拘束問題、考えれば考えるほど嫌な予感がしてなりません。

ことのあらましは土曜日にすでに説明したとおりですが、一言でいうと2016年にエルドアン大統領政権を転覆させようとしたトルコ軍がクーデターを起こした際にこのアメリカ人牧師がかかわったとしてトルコで逮捕されたことに関し、トランプ大統領が解放を迫り、快い返事がないため、関税引き上げで対抗すると発表したことでトルコのリラが一日にして2割も暴落した一件です。

通貨が一日で2割も変動するというのは円ならばさしづめ、110円だったものが突然138円にもなることです。こうなると慌てるのは貿易会社、金融関係、トルコの債権の所有者でありましょう。いわゆる狼狽による不安定な相場つきが想像されるのですが、これがトリガー(引き金)になって別のところに火をつける可能性も絶対にないとは言い切れません。

例えばリーマンショックもことの発信源はアメリカを舞台にしたものでしたが、その特殊な債権を多く購入していたのが欧州の銀行で、それがそののちに欧州の金融危機にもつながっていきます。今回はまずは欧州の銀行がどのような反応を示すかが注目になります。個人的には一部の欧州の銀行、例えばイタリアやスペインなど不良債権を抱えている銀行やドイツ銀行のように経営が不安定な銀行などがどうでるかが注目かと思います。またトルコ向け債権を多く所有する金融機関もあぶりだされるはずです。

次いでトルコのエルドアン大統領の態度が気になります。この大統領は非常に独善的である意味、トランプ大統領に似た性格をお持ちとお見受けします。売られた喧嘩は買う、という方でしょう。言い換えれば何らかの幕引きの条件が提示されない限り、大統領のメンツが許さない形になります。

一方、トランプ大統領も一牧師ごときになぜ、ここまで躍起になるかといえばキリスト教福音派の票を確保するための政治的配慮以外の何物でもありません。つまり、中間選挙対策であってそのために強硬な姿勢を貫くわけです。仮に日本人が拘束されたとして政府が国家間関係を壊すほどの圧力をかけることがあるでしょうか?想像すらできないはずです。

トランプ大統領は良い面もあるのですが、このところの選挙対策はあまりにもえげつないように感じます。話はずれますが、NAFTA協議でもアメリカはメキシコと交渉が展開しており、カナダとはサイドライン、つまり横に放り出されており、交渉の糸口すら見いだせない状況になってます。理由は前回のG7で議長を務めたカナダのトルドー首相への当てつけであります。

日本も数日前に開催された日米貿易協議では平行線のまま終わり、議論持越しになっています。日本がTPPなど多国間協議を求めるのに対し、アメリカは日米の二国間協議でベストを引き出そうとしています。私は絶対に2日間の協議ぐらいで決まる話ではないと確信していましたが、やはりそうなりました。

エルドアン大統領のことですからロシアや中国に掛け合ってくるでしょう。アメリカの選挙対策という自己都合の政策が地球全体の外交を揺るがし、金融市場など世界経済を不和にします。

ここまでくるとアメリカボイコットという声が出てきてもおかしくないかもしれません。イランも相当怒りをぶちまけています。果たして夏が終わるころ、再び、〇〇危機などという激変が起きないか、心配になります。トランプ大統領の手腕は「無謀な力づく」という表現が一番しっくりくるでしょう。安倍首相はエルドアン大統領と親交があるものの今は火中の栗は拾わないでしょう。

ことのなりゆきには要注目です。

では今日はこのぐらいで。

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