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政治のリーダーシップ

多くの人が分かっていそうで分からないのが政治家の派閥。「私は〇〇党にいれたのに党内で話もしないほど内部に亀裂があるのはなぜ?」など不思議な世界があります。派閥は政治の世界に限らず、会社やコミュニティ、学校のクラスの中にもごく普通に存在します。

ところが派閥が乱立せず、一枚岩になって一つの方向に強く前進していくこともしばしばあります。それが一種のカリスマ性であります。

日本が集団による決定を得手としているのは農耕民族としての歴史的背景もありますが、個々のプレゼンテーション能力が十分ではなく、説得力が不十分であるため、身内の支援者によるレバレッジ効果に拠るところが大きい点もあるでしょう。労働組合、農協、医師会など「大票田」を取り込み、支援グループによる「強制力」も大きかったはずです。

さて、9月に自民党と国民民主党の党首選が行われます。自民党については早々に勝負ありの感がありますが、国民民主党は荒れそうです。この違いは何なのか、考えてみたいと思います。

まずは自民党総裁選。今回は改正総裁選規程が適用され、地方票に重みが出ます。一回目の投票は議員票と党員/党友の地方票がそれぞれ405票、計810票をもって行われます。ここで過半数取得者がいれば新総裁決定。過半に達しなければ上位2名による決選投票ですが、ここでは議員票が405票に対して地方票は47票しかありません。

安倍首相はすでに議員票を300票は固めたとされています。ついては対抗馬の石破氏は第一回目の投票で地方票を計算上最低でも300票程度は確保しないと安倍首相に過半数を押さえられます。仮に何か想定外のことが起きて決戦に進んだ場合でも決戦投票450票余りのパイの中で300を押さえている安倍首相が三期連続の総裁に選ばれないはずはなく、この勝負は既に詰んでいます。

安倍政権ではこの1年、モリカケなど国内問題で政治が滞ったのになぜそれでも勝てるのかですが、個人的には党内での圧倒的なリーダーシップなのだろうと思います。つまりカリスマに近い評価があるのでしょう。確かに個別にはいろいろご意見もあると思いますが、全体をみれば国益を考え、外交に励み、一枚岩の政治を行ってきており、この功績を上回れる期待できる対抗馬がいないに尽きると思います。

次に国民民主党をみてみましょう。党派別支持率がゼロに近いとされる国民民主党はその存在すら忘れかけられていますが、62人の国会議員には暗中模索という言葉が一番しっくりくるようです。2人の代表者、玉木雄一郎氏と大塚耕平氏を擁しますが、大塚氏は代表選に出ません。そこに玉木氏と一線を画す津村啓介氏が立候補をするのではないか、とみらています。 

このキーワードは「対決より解決」。玉木氏は野党共闘ではなく、野党の中で独自色を出そうとしているのに対し、津村氏は野党共闘を呼び掛けています。玉木氏はある意味維新に近いスタンスを持つものと思われますが、その策が失敗すれば党崩壊のリスクすらあります。かといって津村氏のように共闘しても数多くの野党の一つでしかなく、政治家としては何ら面白くない活動になるでしょう。

逆に言えば玉木氏の手腕が党内支配を含め、十分ではないことでリーダーシップが取れないとも言えます。たかが62名の議員をコントロールできないのなら1億強の有権者にどう支持を訴えるのでしょうか?

日本はこの数十年の間に圧倒的リーダーを求めるスタイルに代わってきました。そのリーダーに求められるものとは「この人について行ったら安心」なのです。つまり、自民党党員や議員にとって安倍首相は安心感と安定感をもたらす頼れる人物ということなのでしょう。

一方の国民民主党は次回の選挙で自分の身がどうなるか分からないというリスクを抱えていますので微に入り細に入り妥協できない心境になります。これが党を割るほどの議論になるのでしょう。

今の日本は圧倒的なリーダーが生み出す幸せを求める時代に入っていると言い切ってもいいのではないでしょうか?

では今日はこのぐらいで。

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