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フジテレビ「お台場みんなの夢大陸」入場者数を偽装か フジHD株主総会(松沢弘)

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「質疑打ち切り」強行

しかし、嘉納議長はこれらの修正動議について「原案と一括して審議の上、採決する」として、会場内の出席株主の賛否の実数を数えることなく、動員された社員株主ら一部株主の拍手だけで決めてしまい、個別の審議・採決を行なわなかった。筆者が出した嘉納議長の不信任動議に対しても、社員株主らの拍手だけで否決。その後、嘉納議長は質疑打ち切りを画策したが、これに対して株主からの動議が相次いだ。

ところが、嘉納議長は「総会の議題に含まれていないので不適法」と採決を拒んだり、「私は反対」などと述べて社員株主らの拍手だけで否決してしまったりした。

「放送法4条2号(政治的に公平であること)を守る動議」などについても、嘉納議長は「総会の目的と異なるので不適法だ」として採決しなかった。その直後に、嘉納議長は株主の賛否の実数を数えることなく、社員株主らの拍手だけで「質疑打ち切り」を強行、議案の採決に入ってしまった。

総会には1242人の株主が参加したが、質問できたのはわずか12人、その中にはこれまでと同様に社員株主も含まれていた。ひたすら閉会を急ぐ嘉納議長の乱暴な議事運営で、総会は昨年より17分短い2時間41分で終了した。

東京・台場で開かれたフジHDの第77期定時株主総会。1242人の株主が出席しながら、質問できたのは社員株主を含めてわずか12人だった。(撮影/松沢弘)

今年も「やらせ総会」

フジHDの総会決議取り消しを求める裁判で、東京地裁は2014年の総会について「適切な株主総会の議事運営とは言い難い」と批判。東京高裁も「各決議の方法には一部不公正な点があった」と指摘している。

15年の総会についても地裁は「株主総会の議事運営のあり方としては不適切」と指弾している。現在、いずれも最高裁で審理中だ。

今年の総会もまた、こうした裁判所の指摘・批判を黙殺し、社員株主を動員した形での著しく不公正な「やらせ総会」であったことは明白だ。総会終了直後の7月2日夜、日枝代表は、東京・丸の内のホテル内で安倍晋三首相と会食した。この事実が、何よりも、構造的に批判精神を喪失しているフジHDの真の姿を明示している。

(松沢弘・反リストラ産経労委員長、経済ジャーナリスト。2018年7月27日号)

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