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「15分以内に2万8000円払え」――尾木ママがだまされた「サポート詐欺」の手口 ~尾木のママで~

イラスト 中村紋子

 ネット詐欺に遭いました! 皆さんのお役に立てるなら、恥を忍んで“告白”します! 

 先月、サッカーのロシアワールドカップ決勝戦を見逃したボク。大きな画面で観戦したくなり、普段殆ど利用しないパソコンで海外のサイトを検索。すると突然、不快な警告音と共に「このパソコンは、ハッキングされました」と画面にメッセージが! 「このまま放置するとウイルスが拡散する」と音声が流れ始め、世間様にご迷惑をおかけすると思いボクは青くなった。海外大手企業と同じ社名と、「フリーダイヤル」も書いてある。

 警告文と音声で焦ったボクは、すがる思いで電話。電話口の女性はたどたどしい日本語で、被害拡散を防ぐためにとセキュリティソフトの購入を勧めてくる。クレジットカードの番号も聞くからさすがに断ったけど、プリペイドカードでの支払いも可能と言う。セキュリティ代として五段階提示され、一番安い二万八千円でもいいというので、何と良心的と思ってこちらを選択。

「十五分以内で」と支払いも急かすものだから、夜中の町に自転車を駆り、コンビニで初めてプリペイドカードを購入。家に戻り裏面の番号を相手に伝えると、数分後に画面も警告音声も消えてホッとした。すると、騒ぎを聞きつけた家族が一言、「これ、詐欺だよ!」。電話番号を調べると、あれ!? ネットの被害者掲示板に載っている番号と同じじゃない!

 ボクが遭った詐欺は、警察が「サポート詐欺」と呼ぶ典型的な手口で、高齢者はじめ多くの人が被害に遭っているという。今、冷静に振り返ると、疑わしいポイントはいくつもあるのだけど、焦って正常な判断が難しかった。「自分は絶対大丈夫」「世の中そんな悪い人はいないはず」って思い込んでいる高齢者こそ騙されると実感。高い授業料だったけど、皆さん、くれぐれもボクに続かないで!

(尾木 直樹)

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