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訪日だけじゃない、人は地球をめぐる!

日経に「訪日客倍増に『空』の壁 操縦士不足・成田拡張も限界」とあります。2017年の訪日外国人が2869万人で2030年には6000万人を目指す、という政府方針は強気の一手であります。いわゆる旅行業界のインバウンドは目も回る忙しさ、そして今まで十分ではなかった外国人向けのインフラという点まで考えるとてんやわんやの大騒ぎではないかと察します。

しかし、これは日本が特別というわけではありません。世界どこも人の移動は以前よりはるかに増加し、関連の業界は対応に大わらわです。

バンクーバーで行っている我々のレンタカー事業。7月は過去最高で前年同期比で4割近い伸びとなりました。 3連休などの日に重なれば保有する車両台数の3倍ぐらいの需要があり、問い合わせ客からは「この街は一体どうなっているんだ、車が一台もありゃしない!」と苦情を言われます。

レンタカーだけではありません。私どもの主業であるマリーナ運営事業ではこの時期、顧客が長期でクルーズに出るため、空いたスペースをまた貸しする仕組みになっています。これはクルーザーでバンクーバーに来た人に停泊するスペースとして1泊いくらで貸し出すものです。こちらの方は今、まさにピークで昨年の数倍の需要ペースとなっています。クルーザーは運航経費が極めて高いのですが、お金を気にしない人たちで空き停泊スペースの奪い合いとなっています。つまり景気は絶好調ということなのでしょう。

ホテルも街中ではだいたいルームレートが日本円で一泊5万円ですから朝食にインターネット、税金を入れたら6万円は軽く超えるでしょう。それでも街中は観光客だらけなのです。

これは世界で旅行需要がどんどん増えていることを意味しています。国連世界観光機関によると2020年の世界観光客は14億人と想定され、2030年は18億人に増えるとみられています。29%も増加するのです。そういう観点からは訪日外国人は2020年が4000万人、30年が6000万人目標でしたから世界平均をはるかに上回るペースが見込まれるわけです。

日経は人の移動はパイロットがいての話、それが奪い合いの中、想定通り目標到達が可能なのか、というやや疑問符がつくトーンであります。私はそれだけではなく、ホテルなど観光客受け入れ施設も全く追いつかなくなるとみています。

一部では2020年のオリンピック後の反動を気にしているようですが、個人的には全くそんなことはなく、むしろ、加速度がつく可能性もあるとみています。なぜか、といえば新興国の平均所得が上昇し、海外旅行が可能になる層が爆発的に増えるからです。また、目的地において北米よりもアジア地域の潜在旅行者人口が圧倒的多数であり、アジアの中の日本は独特の存在であります。(欧州の中のフランスのようなものでしょうか)

とすれば日本企業はもっと積極的に投資を押し進めてもよいのではないでしょうか?また地方の観光地の充実化にも良いチャンスだと思います。例えば宴会型宿泊施設を外国人にも魅力的なパフォーマンス型シアターにするなども一案でしょう。

食事はバフェ(セルフの食べ放題)が日本では増えてきています。各国文化に合わせやすいのが理由でしょう。一方でバフェスタイルは朝食ではいいのですが、ディナーは安物というイメージもあります。きちんとしたレストランを併設するのも個人的には大事ではないかと思っています。

一般的な人々はクルマ、家といった家財、財産を持つと次はサービス消費に移りますが、旅行支出だけは誰にも飽きが来ない奥行を持っていると思います。

老いゆくニッポン、などと言われますが、なーに、まだまだ全然明るい未来があるのではないでしょうか?

では今日はこのぐらいで。

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