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グーグル、ウェブ閲覧に関する履歴情報をユーザから有償提供してもらうプログラムを計画

2012年02月09日 22:44

吉野内 崇

google グーグル、ウェブ閲覧に関する履歴情報をユーザから有償提供してもらうプログラムを計画 | Google Screenwise: New Program That Google Pays You For Your Privacy Data When Surfing The Web With Chrome

Googleが、Chromeを使ったウェブ閲覧履歴に関する個人データを、有償で提供してくれるユーザを募集している。同プログラムは、「Screenwise(スクリーンワイズ)」と呼ばれ、以下の申し込みサイトが開設されている。同サイトでは、既に3,000人が「+1」のボタンをクリックしている。

www.google.com/landing/screenwisepanel

以下は申し込みサイトの初期画面。「現時点で、みなさんの興味・関心に圧倒されている」とあるため、参加者が予想以上に増え、新規登録を一時ストップしている可能性がある。

google screenwise グーグル、ウェブ閲覧に関する履歴情報をユーザから有償提供してもらうプログラムを計画 | Google Screenwise: New Program That Google Pays You For Your Privacy Data When Surfing The Web With Chrome
(Image from Google)

このサイトには、「人々が、日々、どのようにインターネットを利用しているかをよりよく知るため」支援してくれる参加者を募集しているとある。参加者は、ブラウザーにエクステンションを追加することで、訪問したサイトとそのサイトをどのように利用したかに関する情報をGoogleへ提供する。

参加者は、最大25ドルのギフトカードを得られるという。参加者が登録してScreenwiseのブラウザー・エクステンションをダウンロードした段階で、このプログラムを管理するパートナー企業Knowledge Networksから5ドル分のアマゾン・ギフトカードのコードが送られる(ただし、アマゾンは本プログラムのスポンサーではないという注意書きがある)。そして、その後、3ヶ月ごとに、さらに5ドル分のアマゾン・ギフトカードのコードが送られる。

参加者一人あたり、「最大25ドル」のギフトカードを受け取れるということから、同プログラムは最大1年間のようだ。しかし、脚注2に、「この調査を発展させるに伴い、12か月を超えて参加を継続してもらう場合、送られるギフト・カードの金額は変更される場合がある」とある。

同プログラムへの参加資格は、13歳以上で、Googleアカウントを開いている人(もしくは新たに開設する人)で、Chromeブラウザーを利用できる状態にある人となっている。また、より詳しい情報については、後日発表するとある。

さらにScreenwiseプログラムは、Chromeのエクステンション以外でも実施されるようだ。プログラム参加者が、「Screenwise Data Collector」と呼ばれるハイエンドのラウター(以下の写真)をインストールすることで、ウェブ閲覧データを提供するという方法も計画されている。このラウターをインストールした参加者は、初回に100ドルの支払い(おそらく同様にアマゾンのギフトカード)が送られ、1ヶ月ごとに20ドルが最長1年間、送られるといい、Chromeのエクステンションで参加するよりも高額報酬となっている。

google screenwise data collector グーグル、ウェブ閲覧に関する履歴情報をユーザから有償提供してもらうプログラムを計画 | Google Screenwise: New Program That Google Pays You For Your Privacy Data When Surfing The Web With Chrome
(Image from Ars Technica)

Googleは、同プログラムを通して収集したデータを、Knowledge Networksの他、学術機関、広告主、ウェブ事業者らと共有する可能性があるという。Googleによると、収集されたデータは、「一般的には(generally)」個人ユーザとはリンク付けされることはないが、「匿名化された個人レベルの参加者データを学術研究機関と共有する可能性はある」としている。さらに、「Googleは、参加者のデータを第3者と共有する前に、個人を特定できる情報を取り除く試みは行う予定」とも述べている。その文言からして、個人と特定できる情報を100%取り除くことは保証していないことが読み取れる。

Googleと言えば、3月1日から同社のプライバシー・ポリシーを大幅変更するということで議論を引き起こしている。Microsoftなどは、「(Googleのプライバシー・ポリシー変更は)ユーザではなくGoogleの利益を最優先している」という批判広告を、今月ウォールストリート・ジャーナル紙、ニューヨーク・タイムズ紙、USA Today紙に掲載した。(但し、3月1日から変更されるプライバシー・ポリシーに関して、Chromeは対象外となっている。)

今回のGoogle Screenwiseのように有償でユーザからプライバシー情報を収集する例としては、以前、「消費者が喜んで個人情報を提供するサイト」で紹介したAlice.comがある。こうした有償で個人情報を収集することの利点は、ユーザにある程度の選択する権利が与えられていることだろう。参加したくない人は、単純に参加しないという選択をすればいい。(ただし、参加する選択をした人に対して、プライバシー・データがどのように利用されるかを明確にする必要はもちろんある。)しかし、3月1日から変更されるGoogleのプライバシー・ポリシーの大幅変更は、ユーザ側に「オプト・アウト(変更を拒否して従来のポリシーを継続するオプション)」が与えられていないことが問題点の一つと指摘されている。

Google Screenwiseは実験プログラムであるが、「現時点で、みなさんの興味・関心に圧倒されている」とGoogleが書いているように、インセンティブの付いた選択肢であれば、意外と簡単に「オプト・イン」するユーザは多そうだ。このことをヒントに考えてみても、プライバシー・ポリシー問題を解決する一つの手段は、ユーザ全員に画一的なポリシーを適用するのではなく、幅のあるプライバシー・ポリシーの選択肢をユーザ側に提供することにあるように思う。

あなたはGoogle ScreenwiseやAlice.comのように、有償でプライバシー・データを提供する選択肢をどう思いますか?

Source: Google Screenwise: New Program Pays You To Give Up Privacy & Surf The Web With Chrome
Google paying users to track 100% of their Web usage via little black box

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