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韓国企業が設計施工のダム決壊は人災が濃厚

ラオスで23日にダムが決壊して少なくとも26人が死亡し、131人が行方不明になった事故は、設計施工の韓国企業による人災が濃厚です。高さ73.7メートルもあるのにコンクリートでないアースフィルダムでした。

米国のstartribune.comは事故の3日前からダムの弱体化が観察されたと伝え、「ラオスで進行している70以上の水力発電プロジェクトは、ほとんど民間企業が所有、運営しており、当局が即時にダムの計画、設計、管理を検討しなければならない」と警鐘を鳴らしました(Questions raised as villages dig out from Laos dam collapse)。

上の図は決壊したダムを運営している「Xe-Pian Xe-Namnoy Power Company's」(PNPC)のウェブから引用したプロジェクト構造図に手を加えました。高地の山間にダムを造って水を溜め、落差を利用して発電する方式です。ダムは建設中と伝えられましたが、ダム本体は建設が終わり、あとは発電機と送電設備を残すだけでした。

高さ73.7メートル、堰堤1.6キロ、容量10.43億トンのダムなのにコンクリートダムではなく、粘土をコアにした石積みによるアースフィルダム形式でした。5カ月も工期を短縮してダム本体工事を終えたとの報道もあり、これも気になります。

産業に乏しいラオスは水力発電所を造り、タイ、ベトナムなど近隣国に電力を輸出するのを大きな外貨収入にしています。決壊したダムは韓国のSK建設など民間企業がコンソーシアムを組んで建設、完成後は27年間、発電、運営した後、政府に譲渡する契約になっていました。

41万キロワット級の発電能力があり年間の電力販売収入は1600億円を見込んでいました。プロジェクト総額は1100億円程度、SK建設が受け取る工事費は780億円でした。

中央日報日本語版の《ラオスダム決壊、4日前から兆候…「韓国職員53人は避難したが…」》はこう伝えました。

《SK建設が自社が建設に参加したラオスのダムの決壊について「ダムが崩壊したのではなく豪雨でダムが氾濫した」と釈明していたことに対し、「責任逃れ」という批判が出ている。実際にはダム決壊の兆候を把握していたという》。

ダム建設に参加している《韓国西部発電のキム・ビョンスク社長は25日、国会の産業通商資源中小ベンチャー企業委員会で業務報告し、20日に沈下現象を確認したことを明らかにした。

22日にはダム上段部10カ所で沈下が発生して復旧装備を手配し、23日午前11時ごろダム上段部が1メートルほど沈下し、この時から避難協力を要請して住民の避難が始まった、と説明した》

ダム堰堤で明瞭な異常が確認されたら、復旧の手配ではなく、まずダムの水位を下げて堰堤への圧力を解消するのが常識でしょう。このあたりがいい加減です。これまでにもセウォル号沈没などを機に第477回「安全になれぬ韓国、手抜き勝手の国民意識が原因」を書いて、国民に蔓延する手抜き癖などを指摘しました。

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