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米中ロ3独裁体制時代の到来こそ憲法9条日本の出番である

きょう7月12日の毎日新聞「経済観測」で、横江公美東洋大学国際学部教授が書いている。

トランプ大統領がついに立法、司法、行政の三権すべてを手に入れようとしていると。

トランプ・ファーストの時代到来だと。

ますます見たことがないアメリカが登場するだろうと。

いうまでもなく、これは、7月9日にトランプ大統領が、高齢を理由に引退を発表した米連邦最高裁判事の後任に、保守思想の強い判事を任命した事を指す。

トランプ大統領は2016年の選挙で上下院の議会を制した。

行政を思うままにしていることは言うまでもない。

司法を牛耳る事によって、ついにトランプは三権を手にした前代未聞の大統領になろうとしていると横江教授は言っているのだ。

参考までに司法権を手に入れた意味についてすこし長くなるが解説してみたい。

米国連邦最高裁の判事は大統領に任命権がある。

そして米国連邦最高裁には定年制はなく終身制だ。

だから米国連邦最高裁の判事は、自分を指名した政党の大統領の時に引退表明することになり、保守とリベラルのバランスは拮抗して来た。

つまり、絶対に共和党の意見に投票する判事4人と、必ず民主党の意見に投票する4人、そしてどちらへの投票もあり得る1人の9名で、米連邦最高裁判事のバランスが保たれて来たのだ。

81歳の高齢を理由に引退表明をしたアンソニー・ケネディ判事は共和党のレーガンン大統領が任命した判事であり保守派であるが、このバランス役を果たして来たという。

ところがトランプ大統領はこのバランス役のケネディ判事が辞任した事をチャンスととらえ、保守思想の強い保守派のブレット・キャバノー判事(53歳)を指名した。

おまけに、最高齢(85歳)のルース・ギンズバーグ判事が後に控えている。

民主党のクリントン大統領に任命されたギンズバーグ判事がトランプ政権中にもし引退表明をするなら、その後任は間違いなく保守派が任命されるから、米連邦最高裁判事のバランスは共和党6対民主党3とダブルスコアになる。

横江教授がトランプ大統領が幸運であると言っているのはまさしくこの事なのだ。

前置きが長くなった。

おりから中国の習近平もロシアのプーチンも終身制の独裁者のごとくだ。

もしトランプ大統領が再選され、二期8年、米国大統領を続けるなら、文字通り米中ロの三大独裁者の時代になる。

これら三大独裁者は、米中貿易戦争に見られるように激しく対立し、世界を混乱させてるが、いつ何時手を結ぶとも限らない。

NATOに敵対するトランプが、その一方でプーチンに融和的な姿勢を見せているのがその好例だ。

つまり、横江教授が言うように、見たことのない米国が登場するのだ。

そんな中で、もっとも振り回されるのは対米従属に終始してきた日本だ。

さすがに、これではいけないという論調が出始めて来た。

日本はパラダイムシフトをしなければいけないという声が見られるようになった。

しかし、誰一人として正しい日本の外交・安保政策を口にするものはいない。

それどころか、日本は米中の仲介役を果たせ、などというおめでたい意見さえ見られるありさまだ。

米中ロ三強独裁時代における日本の正しい外交・安保政策とは何か。

それは、ズバリ憲法9条を国是とし、米国との軍事同盟から決別してアジアとの平和的共存を目指す外交・安保政策である。

それを、国民に相手にされないような者が言っても意味はない。

この国の指導者の中からそれを言い出す者が出て来なくてはいけない。

それを言い出す者がこの国の指導者になるような政治が実現しなくてはいけない。

このままでは、日本は取り残される一方である(了)

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