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アングル:インド株が年初来高値に接近、国内需要が牽引


[10日 ロイター] - インド株式市場は、消費者物価の上昇加速や世界的な利回り上昇、ルピー安などを懸念した外国投資家の資金流出に見舞われている。しかし国内の投資信託などが買いを支え、株価は年初来高値に近付いて他の多くのアジア新興国をアウトパフォームしている。

ナショナル証券取引所の上場50銘柄で構成するNSE指数の年初来上昇率は約3%。一方、世界的な利回り上昇や米中貿易摩擦などが新興国株に打撃をもたらしたため、日本を除くMSCIアジア株指数は5%下がった。

SMCグローバル・セキュリティーズのサウラブ・ジェイン氏は「今年に入って外国人はインド株を売り越しているが、国内投資家は買い姿勢が続いている。彼らが金や不動産といった他の伝統的な資産クラスから株式に投資の重点を切り替えているからだ」と話す。

同氏によると、銀行預金金利の低さや中小都市部の所得増加、政策面の影響などが個人投資家の資金をミューチュアルファンドに引き寄せている面もあるという。

証券取引所とインド投資信託協会のデータを見ると、今年上半期に外国人はインド株7億5000万ドル相当を売り越したが、国内勢はおよそ105億ドルの買い越しとなった。

こうした買いの背景には、少額ずつ定期的にミューチュアルファンドに積み立て投資ができる「SIP」と呼ばれる制度が人気を集めているという事情がある。SIPは投資費用が少なくて済む上に、まとめて投資するよりリターンが安定しているからだ。

インド投資信託協会のデータでは、今年1─5月にSIPを通じてミューチュアルファンドには3418億ルピー(49億8000万ドル)が流入し、流入額は前年同期比で60%も伸びた。

ソシエテ・ジェネラルのストラテジスト、ラジャト・アガーワル氏は「SIPのリターンに関して投資家はまだ大きな打撃を被った事態を目にしていないので、資金流入は続くはずだ。今後も国内の流動性が株式市場を支えるとの考えは変わらない」と述べた。

(Patturaja Murugaboopathy、Gaurav Dogra記者)

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