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W杯解説者椅子取りゲームはしくじり男・前園真聖の独り勝ち

【マイアミの奇跡から22年(時事通信フォト)】

 サッカーW杯は出場選手にとって“世界に名を売り、移籍金を大幅アップさせるための舞台”といわれるが、それは「解説者」も同じ。

「選手は西野監督が自分たちのことをよく理解して見てくれていると感じ、監督でありながらよき理解者でもあり、ちょっとおちゃめで天然な兄貴みたいな存在だったのではないか」

 サッカー日本代表をW杯ベスト16に導いた西野朗監督をこう評したのは、元日本代表・前園真聖(44)。テレビ界で「W杯のMVP」と称される男である。

 前園は、日本の快進撃に日本中が大騒ぎになるなか、朝から晩までテレビに出ずっぱり。たとえばセネガル戦が行なわれた6月24日は、『報道プライムサンデー』『ワイドナショー(録画)』『Mr.サンデー』とフジ系の情報番組3本に出演したあと、日テレの試合前の特集番組に出演。そしてまた翌日は朝からTBS系『ビビット』に登場と、とにかく見ない時間がないというほどだった。

「前園はワイルドな風貌といじられキャラのギャップが受けて、最近バラエティ番組に引っ張りだこでした。ところがW杯でサッカーについてしゃべるときは、ふだんと違って落ち着いて理路整然と解説する。見慣れた顔の前園の分かりやすい解説が情報番組を観る主婦層に評判を呼び、各局で前園争奪戦が起きたほどです」(キー局関係者)

 さらに追い風になったのが西野監督の監督就任だ。前園は1996年アトランタ五輪で西野監督率いる日本代表のキャプテンとしてプレー。同大会でブラジルを破る大金星“マイアミの奇跡”を起こした立役者だった。

「日本代表として一緒に戦ったので西野監督のエピソードを交えてトークできる強みがあった。批判を浴びたポーランド戦終盤のパス回しを、『短い数分の間に決断してチームに浸透させるなんて勇気がなきゃできない』と全面擁護したことで男も上げました」(スポーツ紙記者)

 前園は2013年、泥酔してタクシー運転手に暴行を働き逮捕され、謹慎処分になった“大しくじり”の過去がある。自らが乗り越えてきた逆境を、西野ジャパンに重ねたのだろうか。マイアミから22年、前園は再び奇跡を起こした。

※週刊ポスト2018年7月20・27日号

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