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【米中貿易戦争の号砲】

アメリカが7月6日に中国からの輸入品に対して25%の関税を上乗せする制裁措置を発動し、中国も直ちにアメリカからの輸入品に尾内規模で報復関税をかけます。

米中の貿易戦争がいよいよ始まるという趣旨の報道が相次いでいます。

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BloombergはA US Cargo Ship is Racing to China to Beat the Clock on Tariffs(アメリカのコンテナ船、関税を回避しようと中国に向けて急ぎ走行中)の中で、アメリカの大豆を載せたPeakPagasusというコンテナ船が中国政府による25%の関税を避けようと、中国北部の大連の港に急ぎ向かっていて、6日に滑り込みセーフとなりそうだと伝えています。

中国は、大豆を含むアメリカからの輸入品に対して340億ドル相当の関税を課す予定です。関税を発動する具体的な時間は明らかにしていないとしています。

アメリカの大豆の最大の市場が中国で、去年は140億ドル相当を輸入するなど、大豆が米中貿易戦争の主戦場となっていて、中国はアメリカからの大豆輸入をすべてキャンセルするかほかに販売することになり、先週ブラジルから19のコンテナ船を受け入れたということです。

シカゴ商品市場の大豆の先物価格は先月、米中貿易戦争の激化を懸念して14%下落しました。

WSJはWith Tariff Deadline at Hand, Business Brace for the Fallout(関税上乗せを間近に控え、企業は悪影響に備える)の中で、アメリカが急きょ撤回しない限り、6日の00:01に中国から輸入される機械や自動車部品、医療機器などに340億ドル相当の関税を上乗せし、これに対抗する形で中国が大豆やSUVなど545品目に同規模の関税をかけると報じています。

このため、アメリカの化学メーカーが中国向けのコンテナ船を急ピッチで向かわせているほか、北京のステーキハウスがアメリカ産牛肉をメニューから落としたということです。

さらに自動車について詳しく伝えています。中国は今月から輸入車に対する関税を25%から15%に引き下げたため、アメリカからの輸入車に対する40%の関税との差が開き、「トヨタ自動車などのライバルメーカーが受ける恩恵が広がる」としています。

米フォードは関税の上乗せ分を商品に転嫁せずに吸収するほか、米テスラも在庫がある分については価格を据え置く一方で早ければ6日にも新しい価格を発表するとしています。

Washington Postは、「米中貿易戦争は起きない、しょせんハッタリだという人もいたが、戦争前夜を迎えた」、「世界の2大経済大国による未曽有の貿易をめぐる戦いが始まる」と報じています。

専門家の話として、金融市場を揺るがし、貿易をゆがめ、北朝鮮問題で本来中国の協力が必要な時期に米中関係を悪化させるとしています。

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