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トランプという「民主主義の権化」と、金正恩なる「独裁者」

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こんばんは、都議会議員(北区選出)のおときた駿です。

米国・トランプ大統領と北朝鮮・金正恩委員長との歴史的会談から一夜開けて、有識者による様々な見解が披瀝されています。

「抽象的な内容に留まった」

「具体的な非核化への道筋が示せず、北朝鮮側の勝利」

といった論調が多いように見受けられ、私も生で(テレビで)共同声明およびトランプ大統領の記者会見を見て、同じことをおおむね同じことを感じた次第です。

なぜこの非核化交渉の「チキンレース」から、あれだけ強硬に見えたトランプ大統領があっさり降りてしまったのかといえば、そもそもトランプ氏の目的が「選挙のための成果」にあったからという理由にもっとも合点がいきます。

トランプ大統領の優先順位は「中間選挙」であるため、北朝鮮外交においても成果を必要としています。既に拘束された米国人を解放し、核実験施設を爆破させた上で、金正恩に形式上土下座で詫びを入れさせる形で直接会談し、会談時に口頭とはいえ金正恩からミサイルエンジン実験場の解体着手の言質を取ったことで手柄としては十分な状況ではあります。しかし、トランプ大統領が中間選挙に勝利するにはまだこの程度の外交成果では支持率の推移をみる限り不十分です。

トランプ大統領が選挙上最も必要としていたものはノーベル平和賞ですが、今年1月に2018年10月のノーベル平和賞は推薦締め切りが過ぎてしまったため、トランプ大統領は共和党の議員らによって今年5月に2019年のノーベル平和賞に「朝鮮戦争終結」「朝鮮半島の非核化」の功績で推薦されているのみの状況となっています。しかし、1年後のノーベル平和賞への推薦だけでは選挙戦に対するインパクトに欠けるため、トランプ大統領は選挙戦を左右するだけの決定的な「画」を求めてると言えます。

それはホワイトハウスにおいて「米韓朝の三か国の首脳が集まることによって朝鮮戦争の終結を宣言する」という政治ショーの画に他なりません。韓国がお膳立てしたという形でもなく、北朝鮮がうまくやったというのででもなく、あくまでも米国=トランプ大統領が「朝鮮戦争終結」を主導したという形を整えることが必要だからです。そのため、むしろ今回の合意文書で詳細が公表されていては困るわけで、むしろ今後はクラマックスに向けて両国の歩み寄りが徐々に進んでいくと考えることが妥当でしょう。トランプ大統領も金正恩も大した役者だなと素直に感心する次第です。

(上記記事より抜粋、強調筆者)

以上は「トランプの黒幕」の著者であり、ほぼこの事態を正確に予測していた渡瀬氏の論考です。

思うように支持率の上がっていないトランプ氏は、オバマ前大統領が受賞したノーベル平和賞級のインパクトと「絵」を求めており、本丸はホワイトハウスにおける朝鮮戦争の終結宣言ではないか…。

つまり、世間ではトランプ氏は「独裁者だ」「民主主義の敵だ」などと散々に非難されてきたわけですが、結局のところ民主主義政治家にとって最大の試練である「選挙」からまったく自由ではないということです。

むしろ、全世界における民主主義政治家のトップであるトランプ大統領こそが「民主主義の権化」として、選挙というものを何よりも重要視しているのかもしれません。

そう考えると、「段階的」という言葉がひたすら強調された意味もわかってきます。

「段階的」としておけば、選挙までに明確な結論が求められることはなく、とりあえず会談を行ったという「絵」が最大の効果を発揮するからです。

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