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「米朝首脳会談」

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昨日のシンガポールでの米朝首脳会談は、まさに「世紀の外交ショー」の様相を呈していました。いずれにしても、70年間に亘って反目してきた両国首脳が向き合ったことで、アジアでの冷戦の終結へ向けて大きく一歩を踏みだしたことについては、率直にこれを歓迎し、評価したいと思います。

会談はテレビで見る限りにおいては、終始、トランプ大統領のペースで進んだように見受けられます。大統領はその後の記者会見でも「大成功に終わった」と強調しておられましたが、発表された合意文書を見る限り、具体性には欠けていたように思います。注目されていた非核化の期間や検証方法については何ら触れられないままに終わりました。

それだけ準備期間が十分でなかったということかもしれませんし、今回は「あくまでもスタートに過ぎない」ということだったのかもしれませんが、今後に不安を残してしまったことは否めません。北朝鮮が合意文書に言う「完全な非核化」へ向けて、誠実かつ着実に行動を開始するよう、今後の交渉を通じて具体的な作業工程を詰めていくことが不可欠であると考えます。

トランプ大統領が会談で「拉致問題」を取り上げてくれたことには感謝申し上げたいと思います。詳細は現段階では不明ですが、安倍総理には仔細が報告されたことでしょう。長らく膠着状態にあったこの問題が、今回の会談を機に今度こそ解決へ向けて大きく動き出してくれることに期待したいと思います。政府は来るべき「日朝会談」へ向けて着実に準備を進めていただきたいと存じます。

一方の金委員長は、これまでの「南北会談」、「中朝会談」の時の様子と比べると、やはり緊張していた様子は隠せなかったように思います。建国以来の最大の「敵国」である米国の首脳と初めて向き合ったわけであり、これまでの国策の大転換につながる会談であったことを思えば、それも決して不思議ではないように思われます。

その大転換を成し遂げようと決意してきたはずの若き指導者に、一瞬の逡巡や戸惑いがあったように感じたのは私だけでしょうか。。氏が世界へ向けて発信したその決意を今後の具体的な行動を通じてしかと守り抜くことを願うばかりです。我が国としては、引き続き警戒を緩めず、今後の北朝鮮の動向を注視しつつ、この新たな事態への対応策をしかと練り上げていく必要があると思っているところです。

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