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米朝首脳会談で両首脳ががっちり握手、元外交官・原田武夫氏「日本は厳しい局面」



アメリカのトランプ大統領と北朝鮮の金正恩委員長による史上初の米朝首脳会談がシンガポールで始まった。対面した両首脳は固く握手を交わし、トランプ大統領は「素晴らしい話し合い、ものすごい成功になるだろう。我々は強固な関係をできると疑いなく思っている」と発言。金委員長も「ここまでの道のりは簡単ではなかった。我々の足を引っ張る過去もあり、そのような歴史が時には我々の目や耳をふさいでいたが、我々はすべてを克服してここまで来た」と述べた。

午前10時過ぎからは通訳を交えた両首脳による会談、11時前からはそれぞれの政府高官を踏まえた拡大首脳会議が行われた。会談の最大のテーマは北朝鮮の非核化で、米朝で考えが異なる中で具体的な方法で合意できるかが焦点となっている。

当初緊張した面持ちながら、和やかなムードで始まったようにも見られる会談。元外交官で6カ国協議の実務経験もある原田武夫氏は「きっちり時間通り進めて、流れもこなれた印象。事務方がきっちり話をして、かみ合った会話ができている印象を受ける。金正恩委員長も尊敬しているような眼差しなので、意外に今後人間関係が発展するのでは」との見方を示す。



では、会談では何が話し合われたのか。「非核化」「体制保証」「朝鮮戦争終結」が焦点となっているが、原田氏は「体制保証」に注目する。

「『非核化』『挑戦戦争終結』は数十年間に渡って外交官たちが行ってきている。話し合いが進まないということではなく、もっと本質的な『体制保証』の話のために、恐らく外交ルートではない形で交渉を始めていたのではないか」

原田氏はその背景にポンペオ国務長官の存在をあげ、「前CIA長官として最初に北朝鮮を訪問したのは、CIAが出なければ話が進まないことがあったはず。その時に考えられるのは、金正恩委員長が体制を維持するためにやってきた非合法活動。ミサイルを作ってアフリカ諸国やシリアに売るとか、化学兵器を売っているんじゃないかという疑惑もある。そういった問題の担当は外務省ではなくCIAで、アメリカとして『金ファミリーの経済的な支えをどうするのか』、この部分が肝なのではないか」とした。

では、トランプ大統領に「拉致問題」を進言した日本には、今後どのような影響が想定されるのか。原田氏は「厳しい局面」だとし、「トランプ大統領と金正恩委員長が破談になれば、北朝鮮は今度日本のカードを切ってくる。今回、お互いにがっちり握手をしていて、何かお金がかかるようなことがあれば、『拉致問題を解決しろ』と言っている日本に『その分経済支援をしろ』とかなりの負担を強いられる可能性がある」と懸念を示した。

また、テレビ朝日元アメリカ総局長の名村晃一氏は「安倍総理はトランプ大統領との親密な関係を演出しているが、トランプ大統領にも対北朝鮮にも何か違うカードを持っていた方がいいのではないか」と指摘。原田氏は「仰るとおりで、拉致問題は日米同盟に基づくとう以外のカードもなければ解決しないと思う」と述べた。

(AbemaTV/『けやきヒルズ』より)

▶︎放送済み『けやきヒルズ』の映像は期間限定で無料視聴が可能。

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