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上白石萌音・萌歌「どんな友だちより仲のいい姉妹が語る“ライバル意識”」映画「羊と鋼の森」姉妹インタビュー_後編 - 西澤 千央

 映画『羊と鋼の森』で初めて「姉妹役」に挑んだ上白石萌音・萌歌姉妹。インタビュー後編のテーマは、ふだんのふたり、ライバル意識、鹿児島にいる両親とのやりとり……。(全2回の2回目/前編より続く)

◆ ◆ ◆

――作品の中では姉の和音さんは「繊細」で、一方妹の由仁さんは「奔放」という役どころでしたが、実際のおふたりもそれに近いですか?

萌音 ベースは……合ってるかなぁ。

萌歌 確かに。

萌音 でも……私は和音よりしゃべるし。

萌歌 奔放ですよ!

萌音 萌歌もめちゃくちゃ繊細だし(笑)。

萌歌 私は逆でもありえるのかなって思った。普段の私たち的には。

「ふたりになって初めて上白石に戻る(笑)」(萌音)

――普段は本当の姉妹で、撮影現場では「姉妹」を演じる女優で。そのスイッチはどうやって切り替えていたのか気になります。

萌音 姉妹になるのは……ふたりきりになった時だけかなぁ。人の目があるときは「よし」って、仕事モードになる。だから朝ホテルから出発するときに、ロビーでスタッフさんと待ち合わせてたらそこから切り替えって感じですね。撮影が終わって部屋に帰ってきて、ふたりになって初めて上白石に戻る(笑)。

萌歌 そうだね。

萌音 現場でも、「和音と由仁」と「萌音と萌歌」の間、みたいな感じ。

萌歌 今もそこにいるよね。

萌音 一緒に暮らしているので、家に帰ってくると。

萌歌 ガンガンはじける(笑)。

萌音 すっごいしゃべるか、黙~って音楽聴いてるか、どっちか(笑)。

――おうちで仕事の話はしますか?

萌歌 しますします。お互いそれぞれお仕事があって、会えなかったとき、久々に会うとストックをマシンガントーク。私はカンヌに行ってて、姉も昨日まで地方にいて、同じタイミングで帰ってきたので「聞いて聞いて聞いて~」って(笑)。

萌音 離れてる間もずっと連絡は取ってるんですけど、でも会うとね、ぶわ~~って。

「ケンカは……」(萌音)「しないねぇ」(萌歌) 

――ケンカすることはあるんですか?

萌音 ケンカは……。

萌歌 しないねぇ。

萌音 大きくなってからはしてないですね。仕事はじめてからしてない。妹だけど、“同志”だから。

萌歌 自分の中にとどめるべきことはとどめておけるようになったし、出すことは姉に出せるようになったので、そのバランスをうまく取れるようになったのかなぁ。

萌音 ラク~な関係に。

萌歌 どんな友だちより仲いいです(笑)。

萌音 休みが合うと必ずどっか行きます。

――仲良しですね!

萌音 行きたいお店とか普段から送り合ってて、「次の休み合ったらどこに行く?」みたいな。

――カップルみたい……。

萌歌 それはいやです(きっぱり)!


ふだんから仲良しなふたりですが……

萌音 でもさ、買い物一緒に行っても……。

萌歌 買ってくる服のテイストは違うよね。

萌音 でも「着てみたい!」っていう服を買ってくる、お互い。

萌歌 だからプレゼントとかしやすいんだよね。自分が欲しいと思うものをあげればいい。最悪自分が着ればいい(笑)。

萌音 一応「プレゼント」っていう体でね(笑)。

「ライバル意識……ないといったらウソになります」(萌音)

――ピアノの練習も一緒にやっていたんですか?

萌歌 ピアノは、取り合いでした。

萌音 (作中の)和音と由仁はちょっと遠慮し合って「あ、私宿題してこよ」とか言ってたけど。

萌歌 うちらは言葉にしてたよね、「じゃ、そろそろ」「もう結構弾いてんじゃない」とか(笑)。

萌音 でも連弾の練習もふたり並んでしてました。

――姉妹間でのライバル意識って、ありますか?

萌音 ないといったらウソになります。だって一番近くにいる女優さんなので。

萌歌 刺激がありますね。

萌音 萌歌がいい作品に出ていいお芝居していると「ああ……いいなぁ!」って。

萌歌 私もいつか……ってなる。同じだよね。

「うちの両親、結構辛口なんですよ(笑)」(萌歌)

――おふたりと話しているとすごく素敵なご両親に育てられたんだろうなって思います。

萌歌 ここまで本当に両親に支えられてきたので、やっと少し恩返し出来たという気持ちです。この仕事を始めたとき私はまだ小学生でしたけど、少しは今成長できたのかなって。

萌音 おじいちゃんおばあちゃんも、この映画を観るまでは元気でいなきゃって言ってて。これが生きる力になってるって。だから本当にうれしいです。だからそれだけに家族に感想を聞くのがドキドキするね(笑)。

萌歌 うちの両親、結構辛口なんですよ(笑)。

萌音 冷静ですね。一観客として観てくれる。

萌歌 いちばん安心するよね。家族の意見は一番信頼してるんですよ。

萌音 たとえばオーディションだったりとか、すごく緊張するお仕事に行くときでも、いつでも玄関で「楽しんでおいで~」って送り出してくれるんですよ。「がんばって」じゃなくて。

萌歌 今日もそうだったよね。お父さんは必ずハイタッチ。

萌音 そういうどんなときも楽しむ心の大切さは、家族から教えられた気がします。心にずっと残ってます。

――おふたりはずっと変わらないんですね

萌歌 変わらないですね。

萌音 自分たちは鹿児島に住んでたちっちゃい萌音と萌歌で、ずっと変わってないんです。

※インタビュー前編もお楽しみください。

写真 榎本麻美/文藝春秋

◆ ◆ ◆

映画『羊と鋼の森』
全国東宝系にて公開中

ピアノ調律師の成長を描き、2016年に第13回本屋大賞を受賞した宮下奈都の小説を映画化。将来の夢もなく生きていた外村(山﨑賢人)は、高校で調律師の板鳥(三浦友和)と出会う。専門学校を出て調律師として働くようになり、先輩の柳(鈴木亮平)やピアニストの高校生姉妹・和音と由仁(上白石萌音・萌歌)とのかかわりによって成長していく。監督は「orange オレンジ」でも山﨑とタッグを組んだ橋本光二郎。

監督:橋本光二郎
脚本:金子ありさ
原作:宮下奈都『羊と鋼の森』(文藝春秋)
出演:山﨑賢人、三浦友和、鈴木亮平、上白石萌音、上白石萌歌ほか

(西澤 千央)

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