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G7サミット開幕 トランプ氏、貿易問題とロシア処遇めぐり孤立

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AFP

主要7カ国(G7)首脳会議(サミット)が8日、カナダ東部シャルルボワで開幕した。初日の議論では、ドナルド・トランプ米大統領と他のG7首脳の意見相違があらわになった。

トランプ大統領は、ウクライナ南部クリミア半島の一方的な併合によりG8から排除されたロシアを再び加入させるべきだとの驚きの発言をした。

しかしアンゲラ・メルケル独首相は、G7サミットに参加している欧州連合(EU)加盟国は全て、ロシアは再加入すべきでないと一致していると述べた。

トランプ政権が最近導入した貿易関税による摩擦も、サミットに影を投げかけている。

カナダは米国の貿易関税を「違法」だとした。また、ドナルド・トゥスクEU大統領(欧州理事会常任議長)も、貿易や気候変動、イラン問題をめぐるトランプ氏の姿勢が真の危険を作り出したと苦言を呈した。

トゥスク氏は、「ただ私が最も恐れているのは、ルールを基盤とした国際秩序に異議が申し立てられているという事実だ。それも非常に驚くことに、予想できるところからではなく、国際秩序の形成を主導し、継続を保証してきた米国から異議申し立てがされている」と述べた。

ただ、エマニュエル・マクロン仏大統領はトランプ氏との会談後、「事態は前に進んでいる」と述べ、まだ貿易問題でも進展があるかもしれないとした。マクロン氏は詳細は明らかにしなかった。

サミット閉会にあたっての共同声明が、分断を理由に出されないとの見方もある。トランプ大統領は、最終的には共同声明は採択されると考えていると報道陣に対し述べた。

G7とは

G7サミットはカナダ、米国、英国、フランス、イタリア、日本、ドイツの7カ国が年1回開催する首脳会議。参加7カ国の総資産を合計すると、世界の総資産の60%以上を占める。

主要な議題は経済だが、現在では主要な国際問題も常に議題として話し合われるようになっている。

今回のサミットはカナダのケベック州シャルルボワにあるラ・マルベイの町で開催されている。

トランプ氏のロシアに関する発言

トランプ氏は、「知ってのとおり、好きか嫌いかに関わらず、また政治的に正しくないかもしれないが、我々は世界を動かしていかなければならない。G7はかつてG8だったが、彼らはロシアを追放した。彼らはロシアを復帰させるべきだ」と述べた。

トランプ氏の発言に対しては当初、最近就任したイタリアのジュゼッペ・コンテ首相が、「皆の利益になる」とツイートし、ロシアの再加入を支持した。

BBCのスチュアート・ヒューズ国際問題担当上級プロデューサーはツイッターに、G7サミットで恒例となっている首脳全員での記念撮影の様子を映した動画と共に、「2018年のG7の伝統的な『家族写真』だが、ちょっとした家族療法が必要かもしれない」と投稿した。

https://twitter.com/stuartdhughes/status/1005168748259610627

しかしメルケル独首相はその後、コンテ氏を含むG7に参加するEU各国は全て、ロシアはウクライナとの関係に「進展」がない限り再加入できないとの見方で一致していると述べた。カナダもロシアの再加入には反対姿勢を維持するとしている。

一方、ロシア政府の報道官は、G7ではない「別の形式」に興味があると述べた。

ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は現在、中国の北京に滞在している。プーチン氏は北京で、中国の習近平国家主席から友好勲章を授与された。

ロシアがウクライナ南部クリミア半島の支配権を掌握したことを受け、他のG8各国はロシアの参加を停止した。英国における元ロシアスパイへの神経剤使用疑惑などもあり、緊張は続いている。

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