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「モリカケ騒動」で生まれた真の「疑惑」

■「いじめ」を見て見ぬふりをする教育委員会

 2年前(2016年10月)に神戸市の市立中学校3年生の女子生徒が自殺した事件があった。その後、同学校の同級生から聞き取ったとされるいじめの証拠を示すメモが作成されていたが、市教育委員会がそのメモを隠蔽していたという事実が今頃になって判明した。
 同教育委員会の人間が、同学校の校長にも「メモは存在しないもの(=いじめは無かった)」と口裏を合わすことを要求していたという。

 これだけ、いじめの増加が社会問題になっていても、相変わらず、教育委員会の事勿れ主義は全く変わっていないようだ。人前では「いじめは悪いことだ」と講釈を垂れながら、いじめを無くすことに邁進するのではなく、いじめを隠すことに躍起になるという、教育者(人)としてあるまじき行為を為しても恬として恥じる様子がない。こんな無責任な教育者が管理する学校に子供をあずける親はたまったものではないだろう。

■「いじめ問題」をスルーする政治家達

 「モリカケ問題」で騒いでいる政治家も、疑惑の段階で止まっているような案件よりも、はっきりと隠蔽していたことが明らかになった「いじめ問題」を追及した方が国民からの評価も上がり支持率も上がると思われるのだが、なぜ、そういう当たり前のことをやろうとしないのだろうか? なぜ、「いじめ問題を隠蔽していた人物を証人喚問しろ!」と言わないのだろうか? 「いじめを隠蔽した人間は責任をとって辞任しろ!」と、なぜ言わないのだろうか?
 
 はっきり言って、まともな国民の関心事は「モリカケ問題」よりも「いじめ問題」の方だろうと思う。「モリカケ問題」がどうなろうと多くの国民の生活には全く関係がないが、「いじめ問題」は国民の生活と直結した無関心ではいられない問題だ。「いじめ」を無くすことを願っている国民は数多いが、「モリカケ」の解決を願っている国民など、実質的にはほとんどいないだろうと思う。そんな小さな問題はどうでもよいというのが一般国民の率直な感想だろう。

■「モリカケ問題」<「いじめ問題」

 野党5党も、安倍総理を批判することが目的なら「モリカケがどうのこうの」と言うよりも「いじめ問題を放置するな」と言えばいい。
 そう言えば、与党も重たい腰を上げて、いじめ問題に取り組まざるを得なくなり一挙両得だ。
 本当に社会を良くしたいという気持ちから、安倍政治を批判しているのであれば、「モリカケ問題」から「いじめ問題」に乗り換えればいい。そうすれば、与党・野党問わず政治家全体の評価も上がり、少しはまともな社会になるはずだ。

 そんな当たり前のことができない社会(政治)にこそ、多くの国民はうんざりしている。
 多くの国民はモリカケ問題の「疑惑」よりも、「この国の政治家には本当に国を良くしようという気持ちが有るのだろうか?」という「疑惑」を抱いているのである。その「疑惑」の払拭なくして、支持率の上昇は有り得ないということに気付かなければならない。

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