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ユーロ3週間ぶり高値、ECB量的緩和終了示唆との観測で=NY市場

[ニューヨーク 7日 ロイター] - ニューヨーク外為市場ではユーロが対ドルで3週間ぶりの高値を付けた。欧州中央銀行(ECB)が来週の理事会で債券買い入れ策の年内終了を示す可能性があるとの観測が出ていることが背景。

ECBのプラート専務理事は6日、ECBはインフレが目標に向けて上昇していくことへの自信を深めており、来週の理事会で債券買い入れ策を年内に終了させるかどうか討議すると発言。このほかECBの債券買い入れ策については、ワイトマン独連銀総裁が年末までに終了されるとの予想は現実的であると指摘、クノット・オランダ中銀総裁も量的緩和策を継続する理由はないとの見解を示している。

こうした中、ユーロ/ドル<EUR=>はこの日の取引で1.1840ドルと、5月17日以来の高値を更新。終盤の取引では0.3%高の1.1812ドルとなっている。

一部市場関係者は、ECB当局者の一連の発言は、来週14日の理事会でECBが債券買い入れ策を巡る決定を行うことを示唆しているとの見方を示している。

キャピタル・エコノミクスはリサーチノートで「近く何らかの政策が発表されるとの観測をECBが否定したい場合、現時点ですでにこうした市場の反応は正当化できないとのメッセージを発しているはずだ」と指摘。すべてを勘案すると、ECBは来週の理事会で量的緩和策について何らかの発表を行うと予想されるとしている。

一方、ECBは今回は理事会では討議開始にとどめ、決定は7月の理事会に持ち越すとの見方も出ている。BNPパリバの外為ストラテジスト、サム・リントン・ブラウン氏は「経済成長が第2・四半期は軟調だった第1・四半期から回復したとの新たな確証が得られるまで、ECBは量的緩和を巡る具体的なガイダンスを発表しない」との見方を示した。

ユーロが対ドルで上昇したことで、主要6通貨に対するドル指数<.DXY>は3週間ぶりの水準に低下。終盤の取引では0.3%低下の93.369となっている。

市場では、カナダのシャルルボアで8日から開かれる主要7カ国首脳会議(G7サミット)で、貿易を巡り強硬姿勢を崩さない構えを示しているトランプ米大統領が他の首脳と衝突するのではないかとの懸念が出ている。テンパス・コンサルティング(ワシントン)のシニア外為トレーダー、フアン・ペレス氏は「米政権の通商政策により企業信頼感が損なわれる可能性があるため、エコノミストの間で懸念材料となっている」と述べた。

ドル/円 NY午後4時 109.69/109.70

始値 109.96

高値 110.09

109.50

ユーロ/ドル NY午後4時 1.1797/1.1801

始値 1.1824

高値 1.1840

安値 1.1798

(表はロイターデータに基づいています)

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