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AKB48とGoogleは一緒にどこにいこうとしているのか

2012年01月24日 07:25

gamella

先日、AKB48の分家NMB48のスタッフがGoogle+(通称「ぐぐたす」)で行なっていた検閲を総合プロデューサーの秋元康が即時停止させたやりとりが話題になっていました。

その時に秋元康が言った言葉が以下のようなもの。

秋元康 - 1:04 - Mobile - 一般公開

業務連絡。

NMBスタッフへ。

ぐぐたす投稿に対する検閲はありえません。

ぐぐたすは、本音で語る場です。

言いたいことを言い合う場です。

好きにやらせなさい。

スリルとスピードがなくなったぐぐたすなんか面白くありません。

ガチで行こうぜ!

ここまでリスクを追ってGoogle+をやっている理由が何なのかが気になりました。

AKB48がGoogle+を採用した理由

秋元康がGoogle+を採用した理由はかなりクリアで、会いにいけるアイドルというコンセプトがSKE48やNMB48ではともかく、AKB48ではすでに崩壊しているのです。簡単に言うとチケットが取れません。特にチームAとかほとんど講演もしていないですからね。なので、秋元康はこの点について「サービス加入当初より、最初のコンセプトである"会いに行ける"に限度が出てきたため、ここでファンと直接つながるようにした。私も心配はあるが、自己責任でそのまま公開させる」と述べていました。つまりソーシャルメディアをスケールするファンとの新たな接点であると期待して、Google+を採用したことになります。

なぜ、TwitterやFacebookではダメだったのかというと、その理由の一つはGoogle+の設計思想、その中でもサークルの機能とAKB48との親和性の高さににあると思います。似たような機能としてTwitterやFacebookのリスト機能があります。ただ、Twitterの情報公開の範囲は公開か非公開しかないので、将来的に会員限定のサービスを開始して情報の非対称をつくろうとようとしたときに、その展開ができない。Facebookに関しては、欧米だったらたぶんFacebookを使う一択なのだと思うし、現在AKB48が進出している東南アジアとの親和性もあるので、きちんとカスタマイズすればFacebookでも似たようなことはできた可能性はあります。だが、Google+とFacebookの立場の違いを考えれば、Google+はどうしても今のタイミングで勢いが欲しいサービス、Facebookはすでに全世界的な覇権サービスですから、どちらがよりバックアップしてくれるか?ということであれば、間違いなくGoogle日本法人の全面バックアップが期待できるGoogle+です。最近のYoutubeでのライブストリーミング配信の成功を見てもこの選択は間違いなく成功だったと思います。

このソーシャルメディアとサブカルチャーの関係性は以前ブログにも熱量という観点からまとめましたし、SWITCHの今月号は現状を見るという意味では圧倒的におすすめです。

SWITCH Vol.30 No.2(2012年2月号) 特集:ソーシャルカルチャー ネ申コラボ1oo
SWITCH Vol.30 No.2(2012年2月号) 特集:ソーシャルカルチャー ネ申コラボ1oo
新井敏記 菅原豪

AKB48と重なるGoogleの未来

AKB48といえば、サブカルチャーの代表的な存在だったのが、今や少なくともテレビ露出度、売上だけ見たら日本では今一番売れているポップカルチャー。最近では、欧米進出でその文化的な問題なども取り上げられていますが、このような衝突は他の国に進出するときの最初の壁です。特に児童ポルノ、青少年の性的搾取に厳しい欧米では反発は強いかもしれません。

しかし、少なくとも3年前までのGoogleであれば、AKB48をバックアップして、ソーシャルメディアサービスに乗り出すとは想像もつかなかったでしょう。それだけ、GoogleにとってはGoogleの最も都合の良い仕様を採用しているソーシャルメディアであるGoogle+を普及させたいという思惑があります。なぜ、Googleが今是が非でもソーシャルメディアに取り組み必要があるかは以下のエントリーでまとめましたが、簡単に言うとFacebookにより拡大したインターネットの領域がGoogleにとって検索不可能であるため、すでに現在Googleの検索は全くインターネットの総和を検索したものでなくなっているからです。

そして、現在ソーシャルメディアをはやらせようとしたら、日本ではサブカルチャー、ポップカルチャーの勢いを借りるのはかなり手堅い戦略です。そう、思い出せる人も多いと思いますが過去にアメーバが採用した芸能人ブログ戦略と全く同じですね。

とてもGoogleが採用しそうにない全くCOOLではない戦略ですが、なぜGoogleがこれほど追い詰められているかというとGoogleのコアであるWeb検索がこのままだとFacebookにより、全く機能しなくなる可能性があるからです。しかも、Facebookにパーソナルな情報が移行したのは、Googleにより全ての個人情報が開示される時代がスタートしたことへの反発でもあるので焦るのは当然です。最近のGoogleのなりふりかまってなさは異常で、Google+の結果を検索に反映させる、各チームを解散させてGoogle+に集結させるなどの動きが目立っています。

そしてその強硬姿勢に多くの反発も起きています。

このような事態ですから、AKB48はGoogleにとっても喉から手が出るほど欲しいコンテンツ。こうして、GoogleとAKB48の未来はソーシャルメディアという地点で重なったのです。

まとめ

AKB48とGoogleの未来について現状をまとめてみました。ご意見、ご感想などもしあれば、Twitterやっているので、@gamellaに送っていただければ。今日の議論などは以下の本に非常に詳しいのでおすすめです。

グーグル ネット覇者の真実 追われる立場から追う立場へ
グーグル ネット覇者の真実 追われる立場から追う立場へ
スティーブン・レヴィ 仲達志

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