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なぜ日本は「少子高齢化」に目を背ける? 老いぼれ国家に若者が殺される現実=鈴木傾城

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日本企業も日本人も、次の時代に背を向けているようにしか思えない。このまま高齢化社会にとって居心地のよい現状維持が続けば、やがて日本は衰退するだろう。(『鈴木傾城の「ダークネス」メルマガ編』鈴木傾城)

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プロフィール:鈴木傾城(すずき けいせい)
作家、アルファブロガー。政治・経済分野に精通し、様々な事件や事象を取りあげるブログ「 ダークネス」、アジアの闇をテーマにしたブログ「ブラックアジア」を運営している。

もはや手遅れ。なぜ誰も「少子高齢化」に真剣に取り組まないのか

最先端技術から取り残される日本

次の時代の潮流がどんどん溢れ出てきている。流通の世界では自動運転が取り入れられていき、あるいはドローンが検討されている。物販の世界ではインターネットのサイト・ショッピングがリアルな店舗をことごとく駆逐している。

出版の世界では電子書籍が浸透するようになり、紙の出版物はじわじわと衰退に追いやられている。金融の世界ではITと結びついたフィンテック(ファイナンス・テクノロジー)が急激に世の中を変えていこうとしている。

企業の経営はITを極限まで取り入れて効率化とスピード化を突き詰めた経営者が勝ち上がり、社長室でハンコを押しているだけのサラリーマン社長は会社を潰している。

そしてビジネスの現場では人工知能が非効率な人間の仕事を奪うようにして取り入れられるようになっており、さらにロボットが並行して業務に入り込んでいくようになった。

こうしたイノベーションのことごとくはアメリカがリードしており、日本の企業は後塵を拝するばかりだ。

企業だけではない。日本人も次の時代に背を向けているようにしか見えない。

いまだにスマートフォンに懐疑的で、いまだに現金と小銭を持ち歩き、いまだに銀行に並び、いまだに紙の新聞や書籍を読んでいる人たちが進化を阻んでいる。

すべての元凶は「少子高齢化」

なぜ日本は次世代のイノベーションに思い切り飛び込む柔軟性がなくなっているのか。それは、一にも二にも、日本人が「高齢者の国」になってしまったからだ。

圧倒的多数の高齢者が昔にこだわって新しいイノベーションを拒絶しており、だから日本がゆっくりと着実に時代遅れになってしまっているのだ。

本来はこうした時代遅れを打破するのが若年層のエネルギーなのだが、少子高齢化が進行して若年層も目立たなくなってしまった。

だから、日本は現状維持がせいいっぱいになっているのだ。

世界が次の時代に向けて突き進んでいる中で、日本だけが現状維持でいるというのはどういうことか。それは日本が世界から遅れ、取り残され、時代遅れになり、最終的に未来を失うということなのだ。

少子高齢化が解決できないのであれば、現状維持は延々と続いていく。そして、日本は取るに足らない国になってしまう。

今後、日本人が考えなければならないのは、このまま手をこまねいていると経済大国という地位ですらも失ってしまうということだ。

もはや手遅れ。現状維持は衰退と同じこと

今の日本は少子高齢化をまったく解決できていない。日本の未来の暗雲のすべての問題はこれに尽きる。日本は成長していくのではない。老衰していくのである。

日本の人口はすでに26.7%、分かりやすく言うと約4人に1人が65歳以上の高齢者の国となっている。2024年には全国民の3人に1人が65歳の国になる。

政治家も国民も危機感を持たずに少子高齢化を放置している以上、この比率はさらに高まっていく。もうすでに「手遅れ」と言われるほど、日本は高齢者の国になった。

高齢者は新しい動きを嫌い、現状維持を望む。高齢者は医療以外に金を使わず、基本的には消費活動をあまり行わない。散財することもほとんどない。

将来的に不安を感じるので金があればすべて貯蓄に回し、それを節約しながら取り崩して生きる。

ほとんどの高齢者が同じような傾向を示すので、高齢者が増えていくほど、日本に活力がなくなる。内需も増えない。

深刻なのは、高齢者が増え続けると同時に、少子化も同時並行しているので人口が減ることだ。人口が減少するというのも、また内需の喪失と活力の低下を生み出す。

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