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米大学アメフトでは年収十数億円のコーチも、日本の“部活教育”との違いとは



 日本大学アメリカンフットボール部の悪質タックル問題で、日大アメフト部の元部員が「暴力は日常茶飯事」であることを証言した。

 2017年1月~3月の間で部員が19人辞めた時期に辞めたという元部員の男性は、内田氏が監督に復帰して以降、3カ月で20人近くが退部した背景について「内田前監督からプレッシャーをかけられたコーチたちが選手に圧力をかけるようになった」と説明。その際には、「つねる」「壁に顔面を押し当てる」「腹を殴る」「蹴る」などの陰湿な暴力行為が度々あったという。

 またこの問題で、警視庁の捜査員が28日に日大本部で関係者から聞き取りをしていたことが新たにわかった。関西学院大学の選手が大阪府警に提出した被害届が警視庁に移されており、本格的な捜査に向けた準備とみられる。今後、タックルした選手や内田前監督、井上前コーチから事情を聴くほか、資料の提出などを受けて傷害容疑を視野に捜査を進めていく方針だ。



 警視庁も動き出したこの問題。関東学生アメリカンフットボール連盟が今日の午後8時半から会見を開く予定で、そこで内田前監督と井上前コーチの処分が発表されるとみられている。関係者によると、2人には一番重い「除名」を含む処分が検討されているという。

 テレビ朝日元アメリカ総局長の名村晃一氏は、この問題がアメフト発祥の地であるアメリカでも注目されていることに言及。アメフトの歴史は比較的浅く、アメリカ人も「自分たちで育てている」と認識しているスポーツだとし、「アメリカでプロフットボールは野球と双璧をなすスポーツ。実は大学フットボールも他のプロ競技より(規模が)上に来ている。そもそも大学スポーツは人気が高くて、プロスポーツを観る一方でアマの大学スポーツを観る習慣も強い。技術を楽しみながら青春の輝きも楽しむ、もの凄く胸がワクワクするもの」と説明する。

 一方、米大学のアメフトにはスポンサーが付いたり放映権があったりとビジネスの側面があると指摘。「USA TODAY」によると、米大学のアメフト部コーチの年収はアラバマ大学のニック・セーバン氏が12億円、クレムソン大学のダボ・スウィニー氏が9億3000万円、ミシガン大学のジム・ハーボー氏が7億6000万円とされている。名村氏はこれらの点から「日本とは社会的にも注目度が違う」とし、「日本以上に世の中に晒されているので、きっちりとした対応をとっていかないと本人は当然、大学の信用もなくなる。社会的な影響がもの凄く大きいので、日本のプロスポーツ並の考え方で動いている」と述べた。

 一方、日本の部活は“教育の一環”であることをあげ「監督・コーチ、選手が一枚岩でないとスポーツはできないが、どれくらい乖離していたのか。事が起こったとき、組織の中で解決しようとするとうやむやになるケースは多い。学生スポーツは正々堂々であり教育の一環であるのは当たり前のことで、(大学側の)責任は当然重い」と指摘した。

 内田前監督と井上前コーチの処分に関する会見の模様は、きょう夜8時30分から『AbemaNewsチャンネル』で生放送する予定。

(AbemaTV/『けやきヒルズ』より)

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