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日大アメフト部が提示する問題は通り一遍では解決しない

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■ 根深い構造問題から浮かび出た氷山の一角

今、メディア騒がす大問題となっている、日大アメフト部の反則タックルの問題は、次々と新しい展開が出てきて、どのように収束するのか、どこまで広がるのか現段階では予想がつかない事態となっている。

おそらく何らかの第三者委員会の調査は始まるだろうし、被害者は刑事告訴にも言及しているようだから、今よりは真相がクリアになることは期待そうだが、それでも臭いものに蓋をされてしまう可能性もあり、真相がはっきりするまで発言を控えているといつまでたってもその機会が来ない恐れもある。よって、見切り発車ではあるが、今言えること、言いたいことを述べておこうと思う。

本件に対する世間の注目度は、異例と言っていいほど高い。それは、おそらく、大半の人の身近に、多かれ少なかれ同様の事例があることを感じているからだろう。すなわち、本件は日本の根深い構造問題から浮かび出た氷山の一角と考えられる。但し、その受け取り方は年齢によってはっきりと二分される。切れ目は、40代の半ばくらいというところか。(もう少し上かもしれないが・・)しかもそこには皆が思う以上の、思想的ともいえる対立構図がある。

■ かつてはありふれていたパワハラやセクハラ

かつての日本では、少なくとも『昭和』の時代まで遡れば、日大アメフト部のような大学の体育会組織はもちろん、企業でも、官僚でも、政界でも、今回と同様とまでは言わないまでも、どこでも似たような光景があたりまえのように見られた。そこは男性支配が徹底した村社会で、実力に関係なく年長者の意向に逆らうことは許されず、特にその組織の最上部にいる者の言は、理屈が通っていようがいまいが絶対で、体罰も日常茶飯事、今でいうパワハラやセクハラはどこにでも普通にあったが、それが公的な問題として糾弾されるようなことはなかった。

当時でも、特に新入社員など、そのような組織のあり方に内心違和感を感じたり反発していたものはいくらでもいたが、村組織で村八分になってしまうと、日本社会の中ではどこにも生きる場所がなくなってしまう。中途入社というのは、特に大きな企業では大変なハンデになったし、今のようにSNSなどなく、社外のコミュニティを頼ることもできなかった。村八分になることによるデメリットは、今の若年層には想像できないほど大きく感じられた。

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