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日大選手覚悟の会見 日大は何をしているのか

アメリカンフットボールの定期戦での悪質な反則行為で、関西学院大の選手を負傷させた日本大の選手が、昨日22日、東京の日本記者クラブで会見し、焦点になった危険なタックルは、内田正人監督(19日付けで辞任届受理)と井上コーチの支持に従ったと説明しました。

「相手をつぶせ」などの指示が「けがをさせろ」ということだと解釈し、危険なタックルをした経緯を明らかにしました。会見した、大学日本代表に選出されたこともある日大3年の宮川泰助選手(20)は、氏名を公表してカメラに顔もさらして「事実を明らかにすることが償いの第一歩。

深く反省しております」と頭を下げ、18日に関学大の選手などにあって直接謝罪したことも明らかにしました。明らかにされた経緯は、あまりに衝撃的なもので、テレビも新聞も大きく扱っています。試合の数日前から実戦練習をはずされ、監督から試合に出場できる条件を聞いたという井上コーチを通じて「相手のクオーターバック(QB)をつぶせば出してやる」「相手のQBがけがをして秋の試合に出られなかったらこっちの得だろう」などと念を押され、本当にけがをさせないといけないのだと追い詰められて悩んだ、ということです。

また宮川選手は、監督から、6月の世界大学選手権代表を辞退するように言われた、とも話しています。(あまりに偉すぎて?)直接監督と話したり、言われたことに逆らえる状態ではなかった、と。他の大学では、監督と話もできないとうことはないようです。

これはパワハラで、相手にけがをさせろとは、教育機関である大学スポーツにも、スポーツマンシップにも大きく反することはもちろん、犯罪行為だと思います。監督やコーチに言われたからといって反則行為を行ったこの選手は悪いことは当然ですが、20歳の若者が覚悟をもって会見で事実を明らかにし、質疑にもことばを選んで丁寧に答えていたことは、立派だと感じました。

関学大の監督も「敬意を表する」と話していました。それに対して、大人である当事者の監督、コーチ、そして大学は、いったい何をしているのでしょうか。事件後の対応の悪さ、何とか常務理事でもある内田前監督を守ることしか考えていないようで、憤りを感じます。会見した宮川選手は、今回の問題で「アメフットを続けていく権利はない。この先やるつもりはない」と競技から退く意志を示しています。

けがをさせられた関学大の選手の将来を奪いかねず、そして、けがを負わせた日大の選手の将来も奪ってしまうことに、やりきれなさを覚えます。この選手もかわいそう、という声が、テレビなどのインタビューでも寄せられ、私もそう思います。

明日出すという日大の回答書が、また事実をうやむやにするものではないことを願います。第三者による調査、告発を受けた警察による調査なども必要ですが、事件に関与した当事者は、事実関係がわかっているのですから、20歳の若者を1人で矢面に立たせるという卑怯なやり方ではなく、真っ当に対応してもらいたいものです。

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