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「総理の関与」動かぬ証拠が出た―加計問題で愛媛新文書

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 一読して、慄然としました。愛媛県が国会に提出した新文書は、加計学園による獣医学部新設に安倍晋三総理が直接関与していたことを証明しています。新文書を読めば「総理のご意向」がどのように作用したのか、その具体的な状況までが実に鮮明に浮かび上がってきます。

 2015年の2月中旬まで「獣医学部の新設は厳しい」と焦燥感にさいなまれる状況だったにもかかわらず、2月25日の安倍総理と加計孝太郎理事長の面談がターニングポイントとなって一気に好転。わずか一月余り後の4月2日には「かなりチャンスがあると思っていただいてよい」と太鼓判を押される―。新文書はその経過をリアルタイムで伝えています。(関連記事は「宮崎タケシのブログ」)

https://ameblo.jp/miyazaki-takeshi-gunma/

 愛媛県や今治市が学園に同行して官邸に赴いたそもそものきっかけは、総理の発言だったと示唆する記述もあります。柳瀬唯夫元首相秘書官がかたくなに愛媛・今治側との面会を隠そうとしたのは、それが「総理の指示」と直接リンクする事実だからではないか、と思わざるを得ません。

 安倍首相の意を受けた柳瀬秘書官が立ち回り、柳瀬氏の指示で藤原豊内閣府次長が動いた、その具体的な流れも判明しました。その藤原氏が後に「総理のご意向」「官邸の最高レベル」などの言葉で文科省にかけた強烈な圧力は、獣医学部の新設を実現すると同時に、前川喜平次官を離反に追い込むことになりました。

 新文書をもとに時系列で振り返ってみましょう。

2015年の2月12日、学園は愛媛県等に「イスラム国問題等で多忙を極める安倍首相と同学園理事長との面会が実現しない中で、2月中旬に加藤勝信内閣官房副長官(衆・岡山5区、当選4回)との面会を予定」と報告。同じメモには、下村文科大臣が獣医師会と近い麻生太郎副総理との関係から「一歩引いたスタンスに変化」との記述もあります。

 2日後の2月14日、学園側は加藤氏に面会。今治市は愛媛県に「日本獣医師会の強力な反対運動がある」「既存大学からの反発も大きく、文科大臣の対応にも影響か」との加藤氏のコメントを挙げ、獣医学部の「今治市への設置は厳しい状況にある」と報告しました。

同じ文書に「加計学園では、新潟市の国家戦略特区の中で提案されている獣医学部の設置が政治主導により決まるかも知れないとの危機感を抱いており、同学園理事長が安倍総理と面談する動きもある」との記述もあります。獣医師会は猛反対、文科大臣は消極的、特区提案では新潟市に先行される―。追い込まれる中、総理との面会を「一発逆転の切り札」と考えていたのがわかります。

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