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担任からの教室内での不快な行為は違法なセクハラか?学校側は、保護者側の問い合わせに一部を認めているが....

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東京都内の区立小学校に通っていた当時5年生の女児に対して、男性の担任教諭(30代)が、女児の右側のこめかみあたりを指で撫でたなどとして、女児の両親が、都迷惑防止条例違反(著しく羞恥させ、または不安を覚えさせる行為)で告訴し、受理された。今後は書類送検されるか、起訴されるかが焦点となる。

「かわいいね」と言われ、こめかみ部分を触る。一人だけ名前で呼ぶ・・・

学校現場におけるセクシャル・ハラスメントは「スクール・セクハラ」とも呼ばれる。文部科学省によると、16年度に懲戒処分を受けた教員8038人のうち、わいせつ行為等が理由なのは226人で、全体の2.8%。前年度よりも2人増えている。そのうち、東京都では26人が懲戒処分を受けている。

告訴状によると、17年4月13日、被害女児は「かわいいね」などと人前で容姿について言われたり、右側のこめかみあたりを触られた。また、他の児童が「苗字+さん」でよばれるのに対して、被害女児だけが「名前+さん」でよばれていることから嫌悪感を持った。こうした他の児童と違った扱いによって、17年9月から、被害女児は心身を壊し、不登校が続き、18年1月には転校せざるを得なかった。そのため、心療内科に通っている。新しい学校にも通えていない。

母親は言う。

「もともと子どもが少なかったんですが、転入生が多くなる中で、友達を開拓し、お泊り会や東京ディズニーランドへ一緒に出掛けたり、児童館や公園遊びもしていたんです。4年生までは、学校の生活も楽しく過ごせていました。5年生になり、担任教師の『○○さん(被害女児のこと)、可愛いですね』の頻繁な言葉かけで、周りの児童たちが自分には言ってもらえないということから、『○○ちゃんだけひいきされていいよね』と言われ、仲間外れになってしまいました。担任の不適切な言葉かけで、わが子は友達も奪われました」

「10月の終わりごろから考えていましたが、転校には悩みました。転校の理由について区教委に提出する書類には『先生のいじめ』と書いたのですが、区教委からは『消してください』と言われて、理由の欄は何も書きませんでした。転校先へは問題児として申し送りされました。娘が悪いことにしないと転校ができなかったのではないでしょうか。しかし、転校先では問題児扱いはされていません。新しい担任は『全く問題が無いし、学校へ慣れようと努力している」と高評価でした。それもあって、新しい学校の校長が娘のスクールカウンセラー(SC)を打ち切りにしてくれました。今は月一で親がSCと面談している状態です」

母親は転校先の校長と話し合い、親だけが月一回、SCの面談を受けるようになった。現在でもこうした対応は続いている。

訴えの背景には、さらなるハラスメントが

しかし、嫌悪感や不快に思う行為は、告訴状の部分だけではない。

4月10日に、「きょう、気持ち悪いことをされた」と母親に言ったことから始まる。告訴状にある日時以外にも「かわいいね」と言われた(学校の調査では、担任が認めたのは1回だけ)。こめかみ以外でも、頬をさわられたとしている(私語を慎むという意味合いで触ったことは認めている)。

母親に対しても保護者会総会の日、「○○さんのお母さん、お疲れ様です。いやー、○○さんはかわいいですね」と他の保護者にも聞こえるように言っている(母親に言ったことをはっきり記憶しているのは、このときではなく、5月の移動教室のとき。しかし、周囲に聞こえるような音量で話してはいない)。

給食の時間でも、被害女児に近づき、左手を自分の左頬に当て、「ねえ、先生が今、考えていることわかる?」と言ったという。その後、両肘を机につき、「オレンジの皮をはさんで、ニッとやって」と言ったという(これについて担任は、女児が指摘する日時ではないときに、不特定多数に言い、楽しい雰囲気づくりをしようとしたとした)。

5月には国語の時間に、「○○さん(苗字で。被害女児のこと)、背が伸びましたね。コブも伸びてますね」と、被害女児がシニヨン(髪を束ねた部分)をした髪を笑いながらつんつんとつつき、むにゅっと掴んだ(「背が伸びましたね」とは言ったことは認めるが、手のひらで身長を測る仕草をしたのを記憶している、という。つんつんと突いたり、シニヨンをつかんだ記憶はない)。

「上級生の保護者から。娘は担任の好みのタイプということで、『危ないよ、気をつけたほうがいい』と言われていました。『ひいきと冷遇の差が激しい。特定の子どもをかわいがる』という噂もありました。『中学受験するもんじゃない』ともよく言っているとの話を聞いています」(母親)

中学受験をさせない姿勢は、母親にも示された。5月の面談で、「私が○○ちゃん(被害女児のこと)の、塾でのストレスを癒してあげます」「娘さんは本当に塾通いを望んでいるんですか?」「先生は勉強ができず、公立中学へ進んだ。それでも私のように教師になれる」などと長々と話し、時間が終わってしまったという。

担任の行為を不快に感じている被害女児は「誰も信用できない。家ならいいんだけど、外の人は信用できない」と話す。「担任はキモい、という話はだんだん広まっていった。だいたいの女子は知っている」ともいう。

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