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古紙回収直行のタウンページだけど、広告市場は300億もあるんだ。

先日、自宅のポストに「タウンページ」が入っていた。毎年、頼まなくても配られる。使わないので、すぐに古紙回収に出すのだけれど、ちょっと気になったので開いてみた。

必要があれば、とりあえずネットで検索するのが日常なのだが、あらためて業種別に見ると味わい深い。

 住んでいる区が対象なので、1カテゴリーに1件というのも結構ある。たとえば、「しいたけ」は、1件。「金網」も、「黒板」も、そして「刀剣研磨業」も1件ずつある。その一方で、「こうじ(麹)」は2件もあるではないか。

そして、「彫刻家」が1件掲載されている。電話して「彫ってください」と頼む人がいるか。いろいろと、妄想は尽きない。「軍払い下げ品」も1件掲載されているが、これは思わず調べてしまった。

あと、「中華料理」と「中国料理」は分けられていて、後者の方が本格のようだけど基準はどうなってるんだろ。

などと頁を繰って、最後に「ロープ」と「和装小物」が1件ずつあるのを確認して、「やっぱり回収に出すか」というところで、毎年の疑問を思い起こす。

「これ、いらないんだけど、断れないのか?」

 調べてみると、こちらに書かれていた。じゃあ、後で断るかと思ったんだけど、それにしても何だか面倒くさい。これは、何らかの「続けたい事情」あるんじゃないかと勘繰るわけだけど、やはり思い当たるのは広告費だ。

 電通の「日本の広告費」という統計があって、紙媒体が減ったとか、ネットが新聞を抜いたとか毎年業界周りでは話題になるのだけど、電話帳広告については話を聞かない。まあ、そうだろう。最新の2017年データでは294億円。6兆を超える広告費の中では、わずか0.5%で費目別では最小だ。

しかし、300億円というのは、「少ない額」ではない。もちろん、過去5年を見ても減少しているけれど、ここに来てやや下げ止まっているようにも見える。

しかし、この300億を他の媒体と比較すると、不思議な感じだ。たとえば、減少を続けてやや反転したラジオが1290億で、増加している衛星放送が1300億でほぼおなじ。電話帳の4倍強だ。

ただ、逆に考えると全国のラジオやBSを合わせても「電話帳広告の4倍強の規模しかない」とも言えるし、電話帳広告は「ラジオやBSの1/4の規模がある」ともいえる。そんなに、接触されてる媒体なのか?

もちろん効果を同等に図るわけにはいかないけれど、「これだけ発行しています」というのが電話帳広告の基準だろう。ただし、「どれだけ読まれているか」ということは全く関係ない。視聴率のように「接触した人」ではないのだ。

だから電話帳広告は全体から見れば「たかが0.5%」ではあるけれど、一方で300億もの市場がまだあるんだなあという感じもする。売り上げ300億円の広告ビジネスを成り立たせるのは結構大変なことだ。

お医者さんとかたくさん広告出してるけど、電柱看板と同じで、効果検証とか大げさなこと考えずになんとなく続けてる人が多いんだろうな。

しかし、電話帳って実態は壮大なる「廃紙製造ビジネス」になってるんじゃないだろうか。この謎のからくり、誰か調べてくれないかなあ。

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