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記事 教育

危機の時代だからこそ

2012年01月18日 12:00

古山明男

私は、政治にも経済にもいつも興味津々です。思うことは多いです。でも、人間が結論を覚え込んでは自分や他人を指揮しているかぎり、人間は孤独であり、傷つきやすく、戦いから抜け出せないでしょう。そういう人間たちが社会改革をしても、暴力や欺瞞にとりつかれるでしょう。
そこをなんとかできるのは、教育だけです。教育だけが希望だと思って、政治経済にはほとんど触れずに、教育で発言しています。

なのですが、今の世界状況は危機的だと思います。

ギリシャの国債問題に発した欧州の経済危機は、不良債権の誘爆をつぎつぎと起こして、世界的金融恐慌にまで発展しそうです。各国政府も中央銀行も、リーマンショックのときに全力出動したので、救済する余力は大きくない。

イスラエルとイランがいつ戦争勃発となってもおかしくありません。この戦争が起きたら、核兵器が使われそうです。おそろしいことになるかもしれません。
世界には、他にも紛争の火種だらけです。

2012年は、激動の年になると思います。世の中は騒がしくなるでしょう。

そう言っているからといって、警鐘を鳴らしたいのではありません。

「だからどうした」、を改めて言いたいのです。

恐慌も戦争も、社会の慢性病が症状となって吹き出すだけです。その時になって「けしからん」と騒いでも手遅れです。
恐慌?戦争?だからどうした。

それより、なにが根源的なのか、です。第一次大戦、第二次大戦であれだけ懲りたのに、人類はまだ搾取と戦争をやめない。

教育だけが希望を持っています。
人間自体が深く変容しないといけない。

理解力に富み、愛に満ちた次世代を育てることです。子どもが欺瞞を見抜く目を大事にすることです。教育さえしっかりしていれば、どんな廃墟からでも立ち上がれます。30年後は、かえって明るいのです。

子どもたちの野心をかき立て、賞罰で誘導し、競争で走らせる教育をやめましょう。教育を人材養成だと考えるのをやめましょう。教育とは、子どもたちといっしょに、世界の驚異と美に目を見張り、幸せに生きる道を発見することです。
平和を教えても、平和は訪れない。平和に教えたときだけ、平和がやってきます。

迂遠だって?
いえいえ、とんでもない。唯一の道です。

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私塾主宰 「多様な教育を推進するためのネットワーク」代表

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