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いよいよ「国民民主党」が始動 政権交代へ向け、公明党の連携の可能性も?

 来年の参院選、そして国会会期末での解散も見据え、安倍政権に代わるもう一つの選択肢を作ることを目指す新党「国民民主党」(略称:国民党)を結成される。合流する民進党と希望の党の議員数を単純に足すと107人となり、立憲民主党を上回る野党第2党になる計算だが、実は約4割の議員が加わらないという、"苦難の船出"となりそうだ。

 民進党の大物議員たちからは「20年間やってきた結果がこれかと思うと無念でならない」(岡田克也元代表)、「国会がこんな時に新党協議にうつつを抜かすようなリーダーは、センスないよね」(安住淳元代表代行)、と不参加表明が相次いでいる。2人の他、玄葉光一郎元外務大臣らは参加せず無所属となり、立憲民主党と新党をつなぐ役割を果たすとしている。

 この他、民進党の小川敏夫参議院議員会長と鉢呂吉雄元経済産業大臣は立憲民主党への入党を表明。希望の党の松沢成文参議院議員らは分党し党名を引き継ぐ。この"新・希望の党"には中山恭子参議院議員らが参加する見通しで、特別顧問の小池百合子都知事にも参加を呼びかけている。しかし小池都知事は「希望という言葉自体ポジティブな言葉だと思う。しかしながら発信されたのは極めてネガティブな話ばかりで、これではみなさん希望どころではなくうんざりされるのではないか」と否定的なコメントをしている。

 民進党の大塚耕平代表は新党の調印式で「ゼロからの出発なので、現在の党支持率は気にしない」と語っていたが、先月4月21、22日にANNが行った世論調査によると、支持率は自民党37.6%、立憲民主党13.6%、共産党4.1%、公明党3.1%。そして民進党が2.9%、希望の党が0.4%となっており、両党を単純に足し合わせても「国民民主党」の支持率はわずか3.3%だ。

■大塚耕平氏「政権交代のプロセスのための過渡期だ」

 5日放送のAbemaTV『みのもんたのよるバズ!』に出演した大塚氏は「去年の総選挙で候補者を立てなかったために、国民の皆さんに"民進党はなくなった"と思われているという悲鳴のような声が多くの議員から上がった。やはり皆さんの合意を得た暁には、何らかの形で新しいスタートを切らないといけないことは分かっていた。その手続きを踏むのに半年かかった。安倍政権が今のような状況になり、民主主義が危機に直面しているという気持ちもあるので、改めて新党を立ち上げて、できるだけ若い皆さんにもご参加いただけるようなプラットフォームにしたい」と説明した。

 さらに「2009年に初めて政権交代が起こったが、あのときは民主党を中心に自由党が合併、国民新党、社民党も協力して野党が大きな塊になった。あれからまだ9年しか経っていない。岡田さんは"20年やってきた結果がこれで残念だ"とおっしゃっていたが、今度も政権交代のプロセスのための過渡期だ。私たちは強い自民党に対抗できる野党を作りたい。日本が本当の民主主義国家になるためにもまた国民の皆さんが政府を選べる状態を作りたい。ただ、この大きな塊が国民の皆さんのために何をしたいと思っているのか、どんな決意があるのか、ここをきっちりご説明できないと自民党政権が続くという事態になってしまう」と強調した。

■平沢勝栄氏「いいところが出てくれば、確実に自民党は負ける」

 自民党の平沢勝栄衆議院議員は「国民も自民党を積極的に支持してくださっているわけではなく、他にないから消極的に応援してくださっている。もっといいところが出てくれば、確実に自民党は負ける」と危機感を示した上で、「ただ、与党に対抗するためには野党がバラバラでは絶対にダメだ。安全保障や外交など、国家の基本的な問題については政策が一致しないといけない。自衛隊が合憲かどうか、安保条約を認めるかどうか、日米同盟をどうするかという基本的な問題で考え方が違うのに一緒に組めるかというジレンマを抱えている」と指摘する。

 実際、近年の"野党共闘"の枠組みでは、そうした考えを異にする日本共産党との選挙協力も行われてきた。

 この点について大塚氏は「前回の選挙で共産党は全国300の小選挙区のうち150で候補者を立てなかった。共産党と政権を共にすることはなかなか難しい面があるが、選挙の時には多少気を遣っていかないと政権交代は起きない。共通の目標に向かって協力をしていただきたいなと思う。ただ、私たちは自衛隊を合憲だと考えているが、共産党はそうではない。こういう大事なところで一致しないと、政権を共にするのは難しい。そこだけでも一致すればかなり状況は変わってくると思う」と説明した。

■公明党との連携の可能性も?

 また、大塚氏は与党・公明党とは「社会保障や経済政策、憲法の問題でも考え方が近いと言えば近い」と話す。

 「民主党政権の2年目くらいから公明党とは秋波を送り合っていたような場面があった。政権をもう一期維持していたらだいぶ変わったかもしれない。公明党も苦労して自民党と一緒にやっているところがある。与党の一角ではあるが、よく話し合いはしていきたいと思う」。

 平沢氏が「私は自民党と公明党の関係について、ちょっと距離を置いてみているが、国政だけではなく、地方でもかなり一緒になっているので、ここまで来るとそう簡単に離れることはないと思う」と指摘すると、大塚氏は「簡単には無理だと思う。ただ安倍さんが憲法改正を強行して無理をしたりすると、亀裂が出てくる可能性があると思う」との見方を示した。

 政治ジャーナリストの安積明子氏は「それだけでは亀裂は入らないと思う。自分たちの政策を通すためにも、公明党には"与党でいる"という思いがある。もし国民民主党が公明党と連携をしたいということであれば、政権を取って2回くらい選挙を経て与党であり続ければ可能性はあるかもしれない」と話した。(AbemaTV/『みのもんたのよるバズ!』より)

▶放送済み『みのもんたのよるバズ!』の映像は期間限定で無料視聴が可能。

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