合コンで「出身校は東京大学」と言えば自分を見る女の子の目が変わるかも。そう思ったことはないだろうか。
偏差値の高い東大に今から入るのは難しくとも、東大大学院になら入ることができるかもしれない。
合コンでも転職でも役立つに違いない「東大卒」の肩書の手に入れ方とは。
著者
神前悠太
1982年茨城県つくば市生まれ。筑波大学卒業後、東京大学大学院に入学。2007年同大学院修了。著書に『学歴ロンダリング』(光文社)。
大学よりも大学院の方が入学しやすい?

東大卒と聞けば、すごいなと思ってしまうものではないだろうか。簡単には手に入らない肩書だから、その価値は高い。「もし自分が東大卒だったら、もっと違う人生を送っていたかもしれない」と考える人もいるだろう。そんな学歴コンプレックスを解消するには、いっそのこと東大に入ってしまえばいい。「もう大学は卒業した」という方にも、「大学院」に入る道がある。
一見ハードルは高そうだが、倍率などを考えると東大に入学するよりも容易な場合もある。2011年5月1日現在の大学院の入学状況を見てみよう。例えば農学生命科学の場合、入学定員が293人に対し、志願者数は441人。倍率は2倍を切っている。東大に入るよりもずっと倍率は低い。『学歴ロンダリング』(光文社)の著者で、自身も筑波大学から東大大学院に進学した神前悠太氏は「東大の大学院への入学は、東大へ入学するのに比べるとハードルが低い」と指摘する。
では東大の大学院を出るとどんなメリットがあるのだろうか。「東大卒の人に対して、企業は人脈を期待しています」(神前氏)。官公庁や大手企業には東大卒の人が多い。そうしたところと取引している企業にとっては、東大卒という肩書は魅力的だ。というのも担当者同士が同じ大学を卒業していれば親近感が湧き、関係を深めやすいからだ。
また本人にとっても「東大の大学院修了」の肩書が自信につながるというメリットがある。就職をしてからもう一度大学院に入学するというのは、コストがかかるといった問題があるため、誰でもできるわけではない。それにもかかわらず挑戦し、修了するために修士論文を書き上げれば、自信が生まれるのは当然のこと。就職活動をするときも臆することなく自分をアピールできる。
ベースとなる職歴がなければ意味がない
ただし東大の大学院さえ出れば必ずしも道が開けるわけではない。どんな有名企業にでも就職できるわけではなく、就職したいのであれば「ベースとなる職歴がなければなりません」と神前氏は指摘する。景気が良かった時代ならともかく、今企業はすぐに利益をもたらしてくれる人を採用合コンで「出身校は東京大学」と言えば自分を見る女の子の目が変わるかも。
そう思ったことはないだろうか。偏差値の高い東大に今から入るのは難しくとも、東大大学院になら入ることができるかもしれない。
合コンでも転職でも役立つに違いない「東大卒」の肩書の手に入れ方とは。人脈ができる、自信が生まれる、などさまざまなメリットがある東大大学院への入学。
とはいえ、いざ東大大学院に行こうと思っても、「卒業後の就職先はあるのか」「自分の年齢でも挑戦できるのか」など不安は尽きない。そんな疑問を一挙解決。大学院入学で手に入る〝東大卒〟の肩書大学院入学のQ&Aしたがっている。神前氏の知人にも会社勤めをした後、東大大学院に入った人がいる。彼は卒業後、以前勤めていた会社よりも大手の企業に就職が決まった。
「最初の会社に5年以上勤めていたという職歴に、東大大学院卒というハクが付いたから採用されたのです」(神前氏)また現在働いている業界と違う業界を目指しても、一度社会人として働いた経験がある場合、新卒ではなく中途採用として見られてしまう。大
学院を出たからといって違う業界の企業に採用してもらえるわけではないのだ。
とはいえ、人脈づくりなどにも役立つ大学院。キャリアを形成する中の一つの方法として考えてみる価値はあるかもしれない。
Q1 大学院入学にチャレンジするのは何歳まで大丈夫?
A. 卒業後就職するのであれば、卒業時の年齢が30歳くらいまでとなるうちにチャレンジするのが望ましいでしょう。いくら大学院
卒業という学歴があっても、年齢が高くなればなるほど人件費がかかるため企業は採用に慎重になります。もちろん、定年退職してから老後の楽しみとして大学院で学ぶのであれば、何歳でもチャレンジしたいところです。
Q2 社会人1年目ですが、会社を辞めて大学院に行きたいと思っています。A. それはやめた方がいいでしょう。就職した後、大学院に行き、その後就職する場合、企業からは「転職」と同じように見られます。職歴が短いと、「即戦力にならない」「長続きしない」と思われてしまうこともあります。社会人1年目ではビジネスマナーぐらいしか身に付いていません。大学院に行く前に、きちんと会社でスキルを身に付けて、それから大学院に行きましょう。
Q3 文系と理系の大学院のどちらが就職に有利ですか。
A. もちろん理系です。文系の場合、仕事に直結することを学べるケースは少ないので、就職活動をするときにアピールしにくいで
す。大学を卒業後、そのまま文系の大学院に進んだ人でも就職に苦労することがあります。大学院を卒業した人は、大学を卒業した人よりも給料が高く設定されているケースがほとんどですが、その分大学院で学んだ内容が仕事に直結するかを厳しく見られます。
Q4 仕事をしながら大学院入学の準備はできるものですか。
A. 大変なので会社を辞めて準備した方がよいと思います。筆記試験の準備をしたり大学院でどんな研究をしたいのかを書いた計画書などを作ったりしなければなりません。人によっては会社に勤務している間に貯金をして、会社を辞め、それから大学院入学のための準備をしています。残業がどの程度ある会社なのかにもよりますが、大変だということは知っておいた方がいいでしょう。
Q5 大学院卒業後に就職できるか不安です。
A. 理解のある会社に勤めているのであれば、会社を辞めるのではなく休職した方がいいでしょう。大学院を出たら、今勤めている
会社よりも待遇の良い会社に行けると思っている人もいますが、必ずそうとも限りません。もちろん休職の場合は、大学院で学ん
だことを仕事に還元しなければなりませんが、就職ができるかどうかの不安がある人は休職も一つの方法です。
Q6 東大以外の大学院でもメリットはある?
A. 大学院の数が多い一方、少子化で人口は減っています。そのため大学院に入りやすくなったと言えます。すると大学院に対する評価自体が下がる可能性があるので、やはり日本国内でしっかりとした地位を保っている東大をはじめとした旧帝国大学や東工大、早稲田、慶應の大学院に行った方が転職活動をする際には有利に働く可能性があります。その中でも東大は絶対的なブランドを有していることは言うまでもありません。大学院の敷居が低い時代だからこそ、東大の大学院に行く価値があるのです。
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