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『米国債を買え』 - 長期の米ゼロクーポン債への投資は魅力的

証券投資と言うと株式がすぐに話題になります。
投資に関する書籍を見ても、株式投資だらけです。他にはFXや投資信託や先物などもありますが債券投資に関する書籍はほとんどありません。

しかし、実は債券市場の方が株式市場より巨大です。その巨大な債券市場の中心にいるのが米国債です。
さらに言えば、債券という枠を超えて現時点で世界的に最も信用度が高いとも言える金融商品が米国債です。

最近は少し信用が揺らいでいるという話もありますが、欧州危機や米国債自身の格下げという世界的な金融不安があると、マネー待避先として資金が流れ込むのが米国債です。
「最も信用できるのはゴールド」という意見もありますが、ゴールドもリスクオフの際に値下がりする投機商品の傾向すらあるので、信用度が高いのは米国債とするのが妥当でしょう。

数多の投資商品の中でも王道中の王道が米国債です。ところが、米国債などを含めた債券投資の指南書がほとんどありません。


そんな米国債の中でも長期のゼロクーポン債を使った投資の魅力的を説いているのが、『証券会社が売りたがらない米国債を買え!』です。

詳しくは本の中に書かれているのでそちらを参考にしてほしいのですが、ゼロクーポンの米国債を使った投資は非常に魅力的な投資です。

ゼロクーポン債とは、読んで字のごとくクーポン(金利)がゼロの債券です。その分、額面が1000ドルの債券を400ドルのように安く買えます。400ドルで買った債券が満期時には1000ドルになって返ってくるのですから、この差額がリターンになります。

ゼロクーポン債の大きな魅力は利払い金が無いので、運用期間中に税金が引かれず複利で運用できることです。
利付債の場合、支払われる利金に税金が引かれてしまいます。そのお金で再度国債を買ったとしても税引き後の金額しか買えませんし、手数料がかかる場合もあります。この差が長期では大きな差になります。
長期的に運用するのであれば、途中で利金が支払われる必要はないので、ゼロクーポン債の方が効率的に資産運用できます。また、ゼロクーポン債も途中売却できるので流動性で劣ることはありません。

しかも残存期間が長い場合は、高利回りが期待できます。例えば、2012年1月10日時点で野村証券が販売している米国債(ゼロクーポン)を見ると、残存期間が28年1カ月で額面100ドルが43.12ドル(3.01%の年利回り)です。

さらに外国債券に投資する投資信託と比較した場合、直接債券を購入すれば信託報酬等のコストがかかりません。信託報酬が年0.5%としても20年では単純計算で10%の違いになります。

長期債となると金利リスクが大きくなりますが、ラダー型で投資していけばゼロにはなりませんが金利リスクは下げられます。


●税の繰り延べ効果がある
●長期にすることで高い利回りが期待できる
●信託報酬等のコストがかからない
●金利リスクはラダー型の分散投資で対応

このようにゼロクーポンの米国債への投資は魅力的です。


※注意※
証券会社が売りたがらない米国債を買え!』は米国債投資を勧める良い着眼点の本なのですが、米国債を高く評価するためか、株式や為替に関するデータには間違いやミスリードを誘うような表現が多数あり、読み方には注意が必要です。(そんなことをしなくても十分にゼロクーポンの米国債は魅力的なのですが)

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