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「内部告発・内部通報−その光と影ー」まもなく発売

Web_3 ダスキン株主代表訴訟の株主側代理人の報酬はいくらが妥当か?−−−ということで、会社側(ダスキン社)と株主側とが争っていた訴訟において、大阪地裁は8000万円が妥当な弁護士報酬である、とする判決を出したようであります。(サンケイニュースはこちら)この事件では、たしか株主側が4億円程度、会社側が4500万円程度を「妥当な報酬額」と主張して、その溝がなかなか埋まらずに裁判に発展しておりましたが、8000万円というのは安いのか、高いのか?弁護士13名が約5年にわたって訴訟を遂行し、結果的に10名以上の旧経営陣から7億5000万円程度を実回収した成果であります。 まだ確定はしておりませんが、今後の株主代表訴訟の活発化への影響度はかなり大きいものと思われますし、今後「企業法務」の世界においても注目される判決になるものと思われます。(7月15日の読売新聞朝刊によりますと、「弁護士の労力は相当なものであったが、事案そのものはさほど複雑なものではなかった」との判決文が紹介されております。しかし、役員の不祥事不公表に関する善管注意義務違反を争った点はかなり複雑な審理ではなかったかと。。。)

このダスキン事件(ぶたまんへの違法添加物混入事件)が衆目を集めるに至ったのは、ダスキン側が裏取引を毅然と拒絶した約1週間後に某マスコミからダスキンへ質問状が届いたことがきっかけでありました。その裏にはマスコミへの告発があったことは想像に難くありません。最近の企業不祥事の多くが、このような内部通報や内部告発を発端として明るみに出るわけでして、企業がその対応を一つ間違えますと、二次不祥事に発展したり、従業員と連帯して不法行為責任を追及されることになります。

ということで、私の新刊でありますが、「内部告発・内部通報−その光と影− 守れるか企業の信用、どうなる通報者の権利」が、まもなく発売されます。(経済産業調査会 企業法務シリーズ 税別2000円、270頁程度)書店に並ぶのは、7月26日ころだそうであります。アマゾンでもまもなく登録される予定です。昨年10月の書籍版「ビジネス法務の部屋」は、取扱書店が少なく、たいへんご迷惑をおかけいたしましたが、このたびは全国取次ですので、全国300の書店でお求めになれます。今回はおそらく東京中心の販売体制になろうかと。(具体的には こちらの書店が配本予定です。私がよく立ち寄る浜松町の文教堂さんにも配本されるようで・・・)カバーはちょっと派手めかもしれません(^^;;ので、たぶん、すぐ本屋さんで見つけられると思います。発売当初は「ビジネス法務」関連のスペースに置いていただけるようにお願いしております。

ブログは「思いつき」による問題提起型の記述が多いのですが、この本で述べているところは、私の本業に近いところ(内部通報窓口業務、内部告発代理人等)の経験等による問題解決型の記述が多くを占めております。最近よく再発防止策として「内部通報制度を見直しました」とリリースする企業が多いのでありますが、その「見直し」には何が必要なのか、多くの頁を割いて解説しております。具体的には「はじめに」のところを手にとってお読みいただき、買う買わないを決めていただければ結構なのですが、主な構成は

第1章 企業社会と内部通報、内部告発

第2章 代表的な判例からみた内部通報、内部告発の実務的な課題

第3章 公益通報者保護法の概要

第4章 消費者行政と公益通報者保護制度・内部通報制度

第5章 内部通報制度の現状と実務

第6章 内部告発者に対する制裁と防止策

第7章 パワハラ・セクハラ防止に向けた企業の対応

第8章 不祥事の公表・調査義務〜内部通報を発端とするケースについて〜


といった章目となっております。公益通報者保護法は昨年10月に消費者庁に移管されましたし、平成21年の不正競争防止法改正や労働契約法の制定など、最近の関連法改正にも対応した内容となっております。さらに来年は、公益通報者保護法の改正が予定されておりますので、第3章では、現実の運用からみた現行法の課題についても触れております。とりわけ、内部統制の時代となり、内部通報制度と内部告発問題とをリンクさせて検討しており、かなり制度の枠組みを企業担当者向けに整理してみました。また、内部告発をしたい、社内のヘルプラインに通報をしたい、という方々にも参考になろうかと思います。こういった本が議論の「たたき台」になれば望外の幸せであります。

また、実際に書店に並んだ時点で広報させていただきますが、今回は正真正銘の「書き下ろし」でございますので、とりいそぎ、予告をさせていただきました。

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