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橋下徹氏「日本の外交には意思を感じない」「戦略的に核武装の話をちらつかせることをずる賢くやってもらいたい」

 昨年、日本に対し計15発の弾道ミサイルを放った北朝鮮。日本政府は核・ミサイル開発を放棄させるため、米韓と連携して圧力を高めていくこと表明した。

そんな中、韓国じゃ平昌オリンピックの開催をきっかけに北朝鮮との距離を一気に縮め、融和ムードに。さらに今月27日には11年ぶりの南北首脳会談が行われる予定となっている。

また、北朝鮮はアメリカにも歩み寄り、米朝首脳会談の実施へ向け調整が進んでいる。国際情勢の中、取り残されているようにも見える日本は、世界を度々裏切ってきた北朝鮮に対し、どのような関係性を築いていくべきなのだろうか。

 先月30日に放送されたAbemaTV『橋下徹のニッポン改造論』では、この難局について与野党議員が参加。司会の橋下氏を交え、激論を戦わせた。

■小西議員「日本は主導権を取れなくなっている」

 自民党からは秋元司衆議院議員と松川るい参議院議員が参加。元外交官の松川氏は6か国協議のメンバー(=韓国、北朝鮮、中国、アメリカ、ロシア、そして日本)の状況を例え話で説明。

「北朝鮮に騙されないで欲しいという思いは強い。南北の距離が縮まったという話があるが、これは日本やアメリカ、国連も含めて経済的な圧力をかけた成果だ」と話す。

 お笑いコンビ・品川庄司の品川祐は、政府の姿勢に「理由が"このままじゃ危ないよ"くらいで終わってしまっている」と指摘すると、秋元氏が「隣国の韓国が話し合いをしたいというのは分かる。だが、なぜ北朝鮮が韓国に微笑み外交をし始めたのかというと、制裁が苦しいから。

だから安易に乗ってはダメだ。過去2回騙されたのと同じことを繰り返す可能性がある。日本の立場は、あくまでも拉致問題の解決、核・ミサイル開発を確実に止めてほしいということ」と述べた。

松川氏も「北朝鮮は"朝鮮半島の非核化"を言っているが、"核を放棄する"とまでは言っていない。つまり、その中には在韓米軍が持っているかもしれない核やアメリカの核も入っていて、北朝鮮だけが核を放棄するということでは必ずしもない」とした。

 橋下氏が「拉致問題は許せないし、絶対に解決しないといけない。ミサイルや核兵器も北朝鮮に持たせたくない。ただ、韓国は韓国なりの事情でやっているので、外野から批判しても仕方がない。

韓国は北朝鮮と休戦しているだけで、まだ戦争継続中だ。韓国の政治家の立場として、まずは北朝鮮と話し合い、戦争状態を回避したいというのも分かる。核・ミサイルを止めさせるためとはいえ、韓国に口を出して本当にいいのか」と疑問を呈すると、秋元氏は「誤解してほしくないのは、日本政府、安倍総理は今の韓国の行動を支持すると言っている」と説明。

「日本は今、アメリカにべったり付かざるを得ないし、北朝鮮問題の解決にはそれしかない。そして韓国も独立国家なので自分の主張をするし、政治的な実績も残したいと考える。北朝鮮には内政の問題があるので、外に目を向けさせるしかない。お互いに自国の問題が絡んではいるが、日本とアメリカがタッグを組んで、韓国に対しても3か国で歩調を合わせると主張したい」

 野党から参加した希望の党の柚木道義衆議院議員は「日本は韓国だけを見てアプローチするのではなくて、アメリカを通じたアプローチはもちろん、中国、ロシアなどそれぞれとの外交ルートで状況に合わせて再構築し、日韓関係が戦略的にうまくいくような体制をとっていくようにしたい」と話す。

また、民進党の小西洋之参議院議員は五輪前には、大会の終了後には戦争が起こる可能性を示唆していた人がいたことに触れ、「これだけの劇的な変化は、韓国が動かなかったらできなかった。

トランプ大統領が軍事力や経済制裁で押しても無理だった。日本は韓国ともうまくいっていないし、北朝鮮とも関係が作れていない。韓国とアメリカを中心とする関係国の動きの中で日本は主導権を取れなくなっている」との見方を示した。

■橋下氏「日本の外交には意思を感じない」

 こうした指摘に橋下氏は「日本の体たらくぶりは外務省のせいだと思う。日本がみんなに嫌われないようにという外務省のスタンスは違うと思う。韓国は誰かにべったりという姿勢だけではなく、日本やアメリカから批判を受けながらも北朝鮮と融和をしていくんだという形で動いている。

北朝鮮は北朝鮮で、アメリカになんとか対抗するため、国際社会から批判を受けてでも核兵器を持とうとやってきた。外務省は国連で採択された慰安婦問題の『クマラスワミ報告書』が"性奴隷"という言葉が使っていたことに対し、最終的に折れてしまった。

日本の政治家や保守論客たちも、国内では威勢のいいことを言うが、国際社会では言わない。少々乱暴な振る舞いでもいいから、日本の意思を示さないと。

韓国・北朝鮮と違って、日本の外交には意思を感じない。与党議員の中で戦略的に核武装の話をちらつかせることをずる賢くやってもらいたい。石破さんにその話をぶつけたら、"核の議論はしないといけない"と言ってくれた」と主張した。

 橋下氏の話を受け松川氏は「核の話はタブーを設けずに議論すべきだと思う。また、日本は日米同盟にべったりではなく、逆に日米同盟を使っていると思っている」と反論。一方、小西氏は「日本の外交に主体性がないというのはその通りだと思う。なぜ安倍政権はアメリカと共同訓練をして、わざわざ北朝鮮から敵視されるようなことをするのか」と述べていた。

(AbemaTV/『橋下徹のニッポン改造論』より)
▶『橋下徹のニッポン改造論』の映像は期間限定で無料視聴が可能。

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