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諸悪の根源は「官邸」にあり - 鈴木耕

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 出た!「首相案件」

 朝日新聞(4月8日付)によれば「三つの疑惑 政権直撃」だという。

1 森友文書改ざん 指示系統は? 佐川前長官 証言拒否

2 イラク日報 誰が隠蔽 陸自中枢 関与か焦点

3 是正勧告の改憲否定 端緒は過労自殺、都合良く公表か

 連日報道されているから、多くの人が知っていることだろうけれど、財務省、防衛省、厚労省の3つの疑惑が安倍政権を揺るがしているというのだ。

 安倍官邸はそれでも何とかごまかそうと必死だ。しかし、自民党内部からも「このままでは党がもたない」と、かなり悲鳴に近い嘆きが上がっている。一部では「泥船からネズミが逃げ始めた」という声もある。むろん、泥船化しているのは安倍官邸だ。

 そこへ朝日新聞のスクープ(10日)が追い撃ち。一面にデカデカと「安倍案件」!

 さらに同じ日、東京新聞もぶち上げた。この2紙の一面、タイトルだけでもインパクトがある。

◎朝日新聞
  面会記録に「首相案件」
  加計巡り首相秘書官
  愛媛県文書に記載

◎東京新聞

  内閣府が戦略特区提案
  加計側に「官邸から聞いている」
  獣医学部新設 申請前に幹部面会
  「加計ありき」鮮明に 

 どう考えたって、安倍首相、もう終わりだろう。沈みかかった泥船に、とうとうデカイ穴が開いてしまった。いくら水を掻きだしたところで、沈没は免れまい。

 このスクープで、疑惑の大元は「内閣府」、つまり「安倍官邸」であることが浮き彫りになった。諸悪の根源は「安倍官邸」にあったわけだ。もう言い逃れはできまい。

 イラク日報問題では、あの“懐かしの稲田朋美氏”の顔が、またしてもテレビ画面に登場してきて、ぼくをギョッとさせる。勘弁してほしい。

 NHKニュースでさえ、連日の国会周辺の「アベ辞めろデモ」を伝え始めたし、安倍広報紙と呼ばれている産経新聞や夕刊フジも、なんだか奥歯にモノが挟まったようではあるけれど、安倍批判ともとれる記事を掲載した。

 いったんは佐川宣寿元財務省理財局長の「訴追の恐れがあるのでお答えは控えさせていただく」答弁で、なんとか疑惑国会を逃げ切れるかと思ったらしい安倍首相だが、そうは問屋が卸さなかった。まあ出てくるわ出てくるわ、ウソと隠蔽と改竄の年末でもないのに特別大バーゲン。

 問題は外務省にもあった。4月5日、首都圏の米軍横田基地に、突然オスプレイが飛来。それについて、実は外務省は3月16日に米軍から連絡を受けていたのだが、河野太郎外相は「米軍側から、調整が済むまで配備は公表しないように要請されていた」と衆院外務委員会で平然と明かした。

 この報道に、ぼくはのけぞった。

 沖縄では墜落までしているオスプレイの危険性は、これまでも多くの指摘を受けている。それが東京の人口超密集地の上を、5機もそろって飛んできたのだ。むろん、事前に知らせれば住民の大きな反対運動が起きただろう。外務省・河野外相、ひいては安倍官邸はそれを危惧したのだろうが、住民無視もここまでくればリッパである。

 皮肉を言えば、これまで他人事だと思っていた沖縄の苦しみを東京都民にも知らせてくれるという効果をもたらした配備でもあったわけだ。

 それにしても、河野太郎氏って、あんな程度の小者だったのか。反原発の持論はぴたりと封印してしまったし、かつて繰り広げていた外務省批判など、いまやどこ吹く風。人間、あんなふうには変節したくないものだとつくづく思う。親父(河野洋平氏)は泣いているかもしれないぞ。

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