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Googleのお仕事。【第5回】日本から世界へ、Googleマップで飛び出すエンジニア

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世界で開発、日本でも開発しているGoogleマップ

特集「Google のお仕事」の第5回は、グーグル シニア エンジニアリング マネージャーの後藤 正徳氏に話を聞いた。後藤氏は、"ガラケー"の時代から11年にも渡り、Google マップに携わってきた存在だ。

【特集】Googleのお仕事。

スマートフォンを通して、多くのユーザーが Google のサービスを利用している。Google 検索はもちろん、Google マップや Gmail、果ては YouTube とさまざまな Google 製品が人々の生活に浸透しているはずだ。一方で、その製品を提供するグーグルの正体を知らぬ人も多い。
アメリカのネット企業は日本で働いていない……なんてことはなく、もちろんさまざまなグーグル社員が、さまざまな職種で六本木ヒルズに居を構える日本法人で働いている。この特集では、その彼ら、彼女らが日本法人でどんな仕事を、どういうモチベーションで、どうやってこなしているのか、問うた。

スマートフォンを持つユーザーであれば、その大部分が利用した経験を持つであろうGoogle マップだが、ただ単に「地図をスマホで見る」という目的以上の価値を、後藤氏らの開発チームは日々模索し提供している。Google マップの開発は、世界中の拠点で協力して進めているが、その中でも日本チームが貢献した要素は少なくない。これまでの歴史、そしてこれから作り出す歴史、未来を、後藤氏に伺った。


Googleマップのチームで作った"マップシャツ"を着た、グーグル シニア エンジニアリング マネージャー 後藤 正徳氏

文化の違いがGoogleマップの強み

後藤氏らのチームは現在、モバイル版 Google マップ下部にひょっこりと現れる「タブ」など、色々な機能を開発している。

「実は、"マップ"ってある意味で複雑なんです。見ただけでパッと使い方に気づかないユーザーもいらっしゃいます。検索窓が付いていても、何を検索すれば良いのかわからない。交通機関の乗り換え方法だって、どのようにして探せばいいかわからない。そういった検索が苦手な人に対しても、できるだけ直感的に情報にたどり着けるようにする機能がこの『タブ』です」(後藤氏)

機能を公開してから、タブ機能のユースケースは増えている。例えば「周辺のスポット」には、夕方に晩ごはんを食べる場所を探したいといった場合に飲食店が、また最近では周囲のお花見情報(期間限定)などが表示され、利用されるケースが多い。クルマでも、現在の道路の混雑状況を確認したり、駐車した場所を表示したりと、地図だからこそ生きる情報をさまざまに提供している。


タブ機能では、ITリテラシーが低い人であってもわかりやすいように地図に紐付くサービスを、わかりやすく表示してくれる

グーグルの日本法人は東京・六本木ヒルズに拠点があるが、ここではGoogle マップの提供当初から開発の中心チームの一つとしてマップエコシステムの発展に貢献してきた。

ユーザーに写真レビューをアップしてもらう機能や、地図の付加情報を集約して掲載する際の機械学習を使ったインフラに携わる作業、アプリそのもののプラットフォームなど、「東京チームは本当に初期からGoogle マップの開発に携わってきたので、触っていないところはないくらいです」と後藤氏は笑いながら語る。

ただ、冒頭でも触れたようにあくまで Google の製品開発は全世界の拠点で分散・協調して行われる。

「東京がアイデアを出して、他国チームが開発するということもあるし、その逆もあります。例えば、他国チームが東京にやって来た時に新宿へ行ってもらって、『100以上あるどこの出口から外に出るんだ』『満員電車が凄い』といった東京ならではの環境を体験してもらうわけです。地図とは面白いもので、国によって"マップ"に対する考え方が違うんですよ。だからこそ、国ごとの違いをお互い学びながら、製品開発に生かしていく。最大公約数的に、Google マップを使いやすくしていくのが私たちの仕事です」(後藤氏)

文化の違いから、意見がぶつかることもある。だがそれを乗り越え、例え似たような機能を開発していても「とりあえずどちらも作って、比較して、一緒に改善していこう。そういったコラボレーションが活発なんです。時差を超えて、Gmail や Google ハングアウト(コミュニケーションツール)でビデオカンファレンスしてやっています」(後藤氏)という。

文化の違いでは一つ事例がある。


アイコンや写真など、カラフルにわかりやすく情報を教えてくれる"タブ"機能

レストラン情報といえば、日本のガイドブックはどれもそのお店をひと目で理解してもらうために、写真や装飾、絵などで極力視覚的に伝えようとする。一方で欧州のガイドブックは、意外にも文章で埋め尽くされ、写真は非常に限られた枚数でしか掲載されないものが多い。

どちらが良いか、ではなく、Google マップとしてユーザーに対してどれだけ親切に情報を提供するのか。それを追求した結果が、カラフルで、写真いっぱいの、わかりやすい表示だとしたら、それはひとえに東京チームの貢献度の高さを表すものではないのだろうか?

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