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自殺した近畿財務局職員父親の手記「息子は改ざんを許せなかった」 - 「文藝春秋」編集部

 学校法人「森友学園」との国有地売買に関する決裁文書を財務省が改ざんしていた問題で、関係者に大きな衝撃を与えたのは、実際に文書を書き換えたとされる近畿財務局の上席国有財産管理官・A氏(享年55)の死だった。


国会で答弁する安倍首相 ©杉山拓也/文藝春秋

 A氏は、3月2日に朝日新聞が第一報を報じた5日後、神戸市の自宅マンションで首を吊って自殺した。A氏は〈勝手にやったのではなく、財務省からの指示があった〉などと記したメモを残していたという。

 A氏の自殺ついて、文書が改ざんされた当時、理財局長だった佐川宣寿・前国税庁長官は、3月27日に行われた国会での証人喚問で次のように述べた。

「本省の理財局と近畿財務局の間で、担当職員であられ、そういうこと(自殺したこと)というなら、それは本当に申し訳ないことだと思っております」

 そんな中、A氏の父親(83)が、月刊「文藝春秋」に現在の心境を綴った手記を寄せた。

「なぜわが息子だけが死ぬ必要があったのだろうか――。今、こうして息子の遺骨と二人きりで家にいると、延々と考えてしまいます」

 父親は、息子の死から2日後に、病院の一室で遺体と対面した。

「穏やかな顔をしており、まるで寝ているようで、今にも起き上がってきそうでした。Aは本当に死んでしまったのか、この時点でも、私はまだ信じることができませんでした」

 父親は、息子の死を受け入れられず、いまも気持ちを整理することも出来ていないという。

「Aの命が無駄にならないためにも、誰が、何のために、改ざんするような指示をくだしたのか、真相を究明してもらいたいと願います。責任の所在を有耶無耶にされたまま、終わらせては絶対にいけないと思います」

 親としての葛藤、先立った息子への想い――。A氏の父親による手記全文は、4月10日発売の「文藝春秋」5月号に8ページにわたって掲載される。

(「文藝春秋」編集部)

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