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佐川喚問の証言拒否、僕はこう考える

僕の母校、滋賀県立彦根東高校が、春の選抜で初戦突破した。3回戦では、花巻東高校に1対0で惜敗したものの、ほんとうにすばらしいプレイを見せてくれた。若者たちが懸命に白球を追う姿に、元野球少年の僕は、心躍る思いだった。後輩たちに、心からの拍手を送りたい。

さて3月27日、衆参両院の予算委員会で、財務省の前理財局長である佐川宣寿さんの証人喚問が行われたのだ。

佐川さんは、決裁文書の改ざんについて詳しいはずの立場にあった、重要人物だ。2017年2月24日の衆議院予算委員会で佐川さんは、森友学園への国有地払い下げ問題について、「記録は廃棄した」などとも証言している。

国会での佐川さんの表情は固く、「完全武装」していることが察せられた。かなりの覚悟を決めて、4時間の証人喚問に臨んだのだろう。

誰が、なぜ、何の目的で改ざんしたのか。佐川さんは、この改ざんにどう関わったのか。野党による肝心の質問には、佐川さんはすべて、「刑事訴追の恐れがある」として、証言を差し控えた。その数、およそ50回。結局、決裁文書の改ざんに関して、佐川さんの口からは何も語られることなく証人喚問は終わった。

一方で佐川さんは、安倍晋三首相、昭恵夫人、そして麻生太郎大臣の関与は、即座に全否定している。こんな答弁では、国民の多くはとても納得できない。いや、憤りさえ感じているのではないだろうか。逆に、何か隠しているに違いない、と思ってしまうのは当然だろう。

しかし、野党もまた情けない。佐川さんは、刑事訴追の恐れがあるとして、核心部分については一切、答えなかった。だが、この佐川さんの態度は、十分予想されたはずだ。むしろ、そういうところから「真実」を引っ張り出すのが、野党の腕のみせどころだろう。

ところが、鋭く斬り込めたのは共産党くらい。ほかの野党は戦略もなく、何の答えも引き出せなかった。

数日後に証人喚問を控えた23日、立憲民主党、希望の党、共産党の議員が森友学園の前理事長、籠池泰典さんに接見した。続く26日にも社民党、自由党、民進党の議員が接見した。ここまでやったのだから、何らかの新しい情報を得て、証人喚問でぶつけてくるだろうと期待するのも当然だ。だが期待は外れた。籠池さんに、いったい何を聞いてきたのか。残念極まりない。

とはいえ、大問題なのは、もちろん安倍内閣である。「朝日新聞」は3月2日、財務省の「文書改ざん」をスクープした。この報道がなかったら、財務省は国民をだまし続けるつもりだったのか。こんなことは民主主義国家において、決してあってはならないことだ。

もし安倍内閣がその事実を、知っていて認めていたなら、施政者として失格だ。すぐにでも辞職すべきだろう。だが、もし知らなかったとしたら、これもまた無責任である。

そもそも、なぜ8億円を値引きすることになったのか、なぜ文書を改ざんしたのか。この疑問にフタをしてしまってはいけない。

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