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「対北朝鮮 圧力を弱めず米とタッグを」福井県立大学教授 島田洋一氏

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写真)福井県立大学島田洋一教授(左)、細川珠生(右)
©Japan In-depth編集部

細川珠生(政治ジャーナリスト)

【まとめ】

・トランプ大統領は国務省、韓国、対北融和派などに邪魔されず北朝鮮に核兵器廃絶を求めるためトップ会談を承諾した。

・北朝鮮への強力な圧力によって米朝首脳会談の合意になった。圧力は弱めないことが重要。

・日本はアメリカとタッグを組み拉致問題解決につなげるべき。

【注:この記事には複数の写真が含まれます。サイトによっては全て掲載されず写真説明と出典のみ記されていることがあります。その場合はJapan In-depthのサイトhttp://japan-indepth.jp/?p=39318でお読みください。】

平昌オリンピック・パラリンピックを機に、合同チームを結成するなど、南北融和モードが高まった。その後も首脳級の会談が行われ、ついにアメリカと北朝鮮が首脳会談を行うことに両者が合意。今後の北朝鮮情勢について、福井県立大学教授で国家基本問題研究所企画委員、拉致被害者を「救う会」全国協議会副会長の島田洋一氏に、政治ジャーナリストの細川珠生氏が話を聞いた。

■ トランプ大統領がトップ会談を望む理由

細川氏が米朝首脳会談の実現可能性について島田氏に問うと、「トランプ氏が首脳会談を受けると発言して、一番ショックを受けているのは北朝鮮だと思う。いまだに全く国内で報道していない。」と述べた。北朝鮮としては事務レベル協議から始めたいと考えていたが、トランプ氏がいきなり首脳同士でやろうといったので、北のほうも対応に現在苦慮しているところだと思う、というのだ。

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写真)米トランプ大統領と北朝鮮金正恩総書記
出典)Blue House (President Donald Trump’s portrait was taken by Shealah Craighead

では、なぜトランプ大統領はトップ同士の会談を望んだのか。自分のやり方でやろうという意思の表れなのかと細川氏が問うと、その理由について、島田氏は2つの理由を挙げた。1つは国務省に任せたくないということ、もう1つは韓国に仲介させたくないということだ。

1つめの理由について島田氏は「トランプ氏はこれまで国務省主導の対北朝鮮外交をずっと批判してきたが、それには一旦事務レベル協議が始まると、とにかく交渉を切りたくないということになる。北朝鮮が無理難題をふっかけてきて、それがきかないとなると、じゃあ帰るよ、という態度をとられる。すると、ちょっと待ってくれといってすぐ譲歩してしまうという組織の体質がある。」と述べた。トランプ氏はそれをできるだけ排除したかったというのだ。

さらにこうした動きは、米国内の対北融和派を排除するという意味で、ティラーソン国務長官の交代にもつながっているという。彼が国務長官になったのは、対北朝鮮融和派で有名なコンドリーザ・ライス元国務長官ロバート・ゲーツ元国防長官の推薦があったからで、アメリカ保守派の間ではもともとティラーソン氏への不信感があった。そこで、ティラーソン氏を外して、対北強硬派とされるポンペイオ氏を起用したのだ、と島田氏は分析した。

もう1つは、韓国の排除だ。「韓国は自分たちが仲介役になって事実上、北の意向にアメリカができるだけ沿うように持っていこうとしたと思うが、その韓国も排除するという意味合いがあったと思う。」と述べ、トランプ氏が単なる思い付きではなく、戦略的に対北外交を進めているとの見方を強調した。

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