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堀江貴文氏の「上場企業=時代遅れ」に一言言いたい

堀江さんの言っていることは間違っていないと思う。

堀江貴文氏が予言 「上場企業は時代遅れになる」

大きな流れとして、インターネットの普及により、組織による情報の独占の時代から個人は開放されつつある。同時に生産手段も解放され(マルクスっぽくてこの表現はイヤですが…)、経済活動においても個人による自由化がさらに進んでいく。

だから、個人の「評価」というのは増々大切になる。巨大な組織の中で「忖度」しないといけな人たちというのは減ってくる。今後はそんなにムリしなくてもいいよ。。。

・・・というところまでは、けっこう多くの人が共感できるのではないかと思う。もちろん堀江さんの「言い方」「パーソナリティ」には人によって好き嫌いはあると思うが、この時計の針が逆回転することは世界史的に100%ない。

ただ、そこから先のICOなどの話になると、ちょっとそれは一面的すぎかと私は思う。確かに「最先端」の人たちはそう考える。そこを上手くやる人もいる。ただしそこはまだ「ニッチ」だ。時代の潮流として本当に大衆(マジョリティ)がそう流れていくかというと、そこはもう少し慎重になる必要がある。実際に仮想通貨で失敗して苦悩している人もいる。刑務所の塀の上を歩いている人たちも多い。中にはあっちの方に転ぶ人も今後増えるだろう。

例えば公的部門による再分配の仕組みや、例えばインフラ事業、こういうものには巨大組織のピラミッド型の意志決定は今後も必要だ。いわゆる「稼ぐこと」(経済的自由)というセクターでの「自由」は、今後ますます高まるが、いわゆる「生きること」(社会政策)というセクターでは一筋縄ではいかないのではないかと思う。

私が想像するに、恐らく堀江さんの考え方の中には「自由/競争/責任」という3つのワードがスラッシュでつながるのだと思う。私も概ね同意なので否定しないのですが、私の場合は「自由/共創/責任」がスラッシュでつながるのです。多頭間での「競争」というものにそもそも興味を持たずに私が育ってきたこともある。「まあお互いにうまくやりましょうや」という「共創」の志向の方が強い。悪く言えば求心力やメッセージ性は弱くなる。

堀江さんは恐らく投資家や起業家的なハイエンドのカットエッジな視点で、ビジネス上のマネタイズにもっとレバレッジをかけていくべきだと考えておられる。私は日本のマジョリティの人たちの将来はひとりひとりが事業主的な視点で、もっとジミな時代になると考えている。これを「正業」の時代とでもいうのだろうか。

足し算と引き算で算出できるシンプルな「利益」に、自分が所有する複数の事業ドメインを掛けていく。私にとってはそういう「ドメイン」の切り分けが「/(スラッシュ)」だったりもする。個人の「評価」というよりは、個人の「経験」「信頼」という表現が近い。あまり乗数効果は望まないので、利益率は高くないが継続性は高い。まさに「正業」である。

もっとも必ずしも「上場」を志向しないという点では共通ではある。それにしても、堀江さんというのは稀有の頭の良さだと思う。

※Yahoo!ニュースからの転載

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