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アマゾン株価は来年2000ドル超に? いま投資すべき5つの理由

Peter Cohan ,CONTRIBUTOR


(Photo by David McNew/Getty Images)

投資会社の経営者であり、経営コンサルタントでもある筆者は昨年5月、当時1000ドル程度だったアマゾンの株価は2019年中に2000ドルに達すると予測した。そして、その考えは今でも同じだ。見方が変わらない理由は5つある(筆者はアマゾン株を所有していない)。

1. 世界一の最高経営責任者(CEO)

売上高が100億ドル(約1兆600億円)に達した後も20%以上の成長率を維持する企業には共通して、以下の4つの特性がある。そして、アマゾンのジェフ・ベゾスCEOはまさにこれらに該当する。

・創業した企業を公開会社とし、成長の維持を目指す
・消費者のニーズに応えることで、巨大な市場をリードする
・自身のビジョンとカリスマ性、実行力によって、世界で最も才能ある人材を引き付け、やる気を起こさせる
・成長機会への投資を継続する──失敗からは学習し、成功した部分はさらに拡大させる

2. 顧客価値に基づく文化を創造

アマゾンの職場環境が非常に厳しいことは、よく知られている(その過酷な労働文化については米紙ニューヨーク・タイムズが、2015年に報じている)。だが、労働者にとっては残念なことに、そうした職場環境はアマゾンに特有のものではない。ネットリックスやその他の成長著しい企業はいずれも同様だ。どの企業も勝つこと、そして勝ち続けることを目指しているからだ。

企業が勝ち続けるためには、自社の価値観と理念を極めて明確にしておかなければならない。そして、常に変化し続けるこれら2つの言葉が意味するところを測定可能な価値に変えるため、可能な限り何でもしようという気持ちを保つ必要がある。

アマゾンはその成長の過程で、企業にとっての成功と失敗の違いを明確にしてきた。その最近の例が、トイザらスの米国事業の清算発表だ。アマゾンは参入する全ての事業分野において、消費者に低価格の商品と迅速な配送、優れたサービスを提供することに最大限の努力をしてきた。

アマゾンのこうした努力は、測定可能な形に表れている。米国顧客満足度指数(オンライン小売部門)では過去18年間にわたり、トップを維持している。

3. 新製品開発と他社買収により成長

アマゾンは1994年、書籍のオンライン販売から事業を始めた。それが現在、米ウォールストリート・ジャーナルによれば、売上高は1780億ドルとなり、過去5年間の平均成長率は24%を記録。電子商取引市場で40%のシェアを獲得している。

この成長は、取り扱う製品カテゴリーを増やすことや、他社の買収によって実現してきたものだ。増やした製品カテゴリーは30、販売する製品の品目数は何百万にも上り、買収した企業は100社以上を数える。

4. 能力を新たな収益源に変える

成長機会に何度も大きく賭けてきた中でも、特に注目に値すると考えられるのはアマゾン・ウェブ・サービス(AWS)の開始だ。電子商取引ビジネスを行うために構築したシステムを製品化した。IT分野が専門の調査会社ガートナーは2015年の時点ですでに、「AWSは2017年には、売上高の10%、営業利益の50%以上を占めるようになる」と予想していた。

5. 自己満足に陥らない

成功が失敗の原因になる企業は、あまりにも多い。これらの企業のCEOたちには、「成功は、自分たちの行動は全て正しく、新興のライバルや変化する顧客のニーズ、新たなテクノロジーの登場を無視しても構わないということを意味する」と考えてしまう傾向があるためだ。

アマゾンにあるのは、これとは逆の考え方だ。毎日が何もないところからスタートする日であるとの考えが、多くのアイデアを生み出してきた。その一つが、年会費99ドルのアマゾン・プライムだ。プライム会員向けのサービスには、約100万品目の製品を対象とした当日・翌日配送、一部電子書籍の読み放題や音楽の聴き放題などがある。米金融サービス会社、コーエン・アンド・カンパニーのアナリストらの推計によれば、インターネットが利用可能な米国の世帯の53.8%が現在、アマゾン・プライムに加入している。

また、アマゾンは都市部に近い立地での倉庫建設に多額の投資を行っているほか、米国内では今年半ばまでに、フルタイムとパートタイムで合わせておよそ13万人を雇用する計画だ──ジェフ・ベゾスがCEOである限り、アマゾン株には投資し続けるべきだと考えられる。

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