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森友文書 財務省、書き換え認める・・・20年前の悪夢の再現か

 これで焦点は、誰の指示で書き換えたか、に移る。仮に本省の指示(理財局長または担当室長)ならば麻生大臣の辞任は不可避だろう。トップは責任をとるためにある。公文書管理の法的責任(権限)者、安倍首相の責任も免れない。
 
 それにしても国家の中枢、かつて「我ら富士山、他は並びの山」と自称し、トップエリート官庁と呼ばれた財務省(旧大蔵省)で、こうしたあり得ない改ざんが行われた事実は深刻だ。裁量労働制の前提データがずさんだった事案とは比べものにならない。霞が関の劣化が深刻だ。

 「政治は三流だが官僚が一流だから日本はもっている」(桜田武日経連会長1979年)と嘘でも言ってくれた時代に私は通産省に入った。その霞が関、中央官僚の信用が地に落ちたのが90年代の過剰接待スキャンダルだった。当時の大蔵省に東京地検特捜部の捜査が入った。
 
 「○○しゃぶしゃぶ事件」。口に出すことすら憚れるような金融機関からの接待を受けていたのが超エリートの大蔵官僚だった。キャリア官僚が逮捕され、事務次官確実と言われた幹部が続々と辞表を出した。「俺たちが国を背負っている」「他省庁は並びの山」とおごり高ぶり、誤ったエリート意識が高じた、その「成れの果て」だった。

 あれから20年。一時の官僚バッシングも下火になり、やっと霞が関の再生も、という時にまたこの体たらく。真面目に働いている官僚にはやるせないだろうが、「国家の崩壊は、中枢の腐敗・劣化から始まる」。安倍政権下の「権力の私物化」や「忖度」だけにとどまらない問題がここにある。

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