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【音声ショッピング】、食品スーパーに警告!AIショッピングが4年で4兆円の未来とは?

180305チャルメラ@エコースポット

■「アレクサ、醤油を注文しておいて」「購入履歴から、キッコーマン特選丸大豆しょうゆ1リットル400円が見つかりました。再注文しますか?」「ハイ、お願い」「分かりました。再注文します」...アマゾン・エコーやグーグル・ホームなどのスマートスピーカーを使って、音声で買い物する人が急増する...そんな衝撃的な調査結果が明らかになった。

スマートスピーカーを所有する約1,500人を対象にした昨年12月の調査では、音声によるショッピング市場は5年で20倍になるとの予測なのだ。
調査会社OC&Cストラテジー・コンサルタンツは、スマートスピーカー経由の買い物が20億ドル(2017年)から2022年には400億ドル(約42兆円)規模に急成長すると試算している。
スマートスピーカーの普及が音声ショッピングの拡大の後押しとなる。スマートスピーカーの普及率はアメリカ国内で13%。5年で55%まで普及することで、音声ショッピングも爆発的に拡大するとみているのだ。

アマゾン・エコーの普及率は10%(グーグル・ホームは4%、マイクロソフトのコルタナは2%)であり、スマートスピーカー市場で圧倒的なシェアをもつアマゾン・エコーが音声ショッピングの市場をけん引する。特に子供のいる、若い富裕層家族が音声ショッピングを行う傾向にある。
音声ショッピングで多くなるカテゴリーは食品(20%)、エンターテイメント(19%)、家電(17%)の順となり、アパレルは8%となっている。

音声ショッピングが拡大すると、アマゾン・エコーでアレクサが勧める「アマゾン・チョイス(Amazon Choice)」商品であるかどうかで売れ行きが大きく左右されるという。
アマゾン・チョイスはアマゾン独自のアルゴリズムによる推奨商品リストであり、価格が適切でカスタマーレビューの評価が高いことで認定される。

アマゾン・チョイスに認定されると売上3倍にも跳ね上がり、逆に認定が外れることで30%減少する。エコーのアレクサは高い頻度でアマゾン・チョイス商品を勧めるため、音声ショッピングの普及でアマゾン・チョイス認定が商品を売れ行きを決めるカギとなるのだ。一方、調査会社のコンシューマー・インテリジェンス・リサーチ・パートナーズ(CIRP)によると、アマゾン・エコー所有者はアマゾンに平均で年間1,700ドル近く支出する。年会費99ドルのプライム会員の年間平均支出額は約1,300ドル、プライム会員でない顧客はアマゾンに年間およそ1,000ドルの支出となる。

エコー所有者はプライム会員より3割程度もアマゾンへの支出額が増え、一般顧客(プライム非会員)よりも7割近くも増える傾向にある。
 音声ショッピングが普及するとコンビニや食品スーパーでの買い物が大幅にスキップされ、アマゾン・チョイス認定商品を中心に購入されるということになるのだ。

トップ画像:アマゾン・エコースポットに「アレクサ、ラーメンをサーチして!」の検索結果で表示された「明星チャルメラしょうゆラーメン」。

⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。後藤は昨年末、価値ある情報発信を行うブロガーを表彰する「BLOGOS AWARD 2017」で、銀賞を受賞しました。

受賞に際して先日、編集部からインタビューを受けました。アメリカ小売業の最新動向を中心にお話しさせていただき、この記事は「アメリカの小売業界は日本の『斜め上』を行っている」にあるので読んでくださいね。

後藤はアマゾン・エコーのアレクサが、サザエさんの三河屋サブちゃんになると予測しています。
じつは今年からアマゾン・エコーを使った「最新!アマゾンAIショッピング戦略」と題したコンサルティング・セミナーも行っています。目覚まし時計型のスマート・スピーカー「エコー・スポット(Amazon Echo Spot)」で音声ショッピングを行っているのです。

エコー・スポットのホーム画面は時計ですから、コンサルティング会場でも、さりげなく置けるのですね。コンサルティング開始早々、時計にしか見えないエコーに「アレクサ、60分タイマーをセットして」とやるわけです。

180305エコースポット

当社ではアマゾン・エコーを使った「最新!アマゾンAIショッピング戦略」と題したコンサルティング・セミナーを行っている。目覚まし時計型のスマート・スピーカー、エコー・スポットで音声ショッピングの実演をしているのだ。2.5インチの小型スクリーンに、クライアントからの視線が集中する。

⇒すかさず「今、何時?」「今日の天気は?」「東京の天気を教えて!」「今日のニュースを見せて!」と見せていくと、参加者の目はアマゾンのAIスピーカーにクギヅケとなり「おーーー!」となるのです。
さらに「ホテル・カリフォルニアをかけて」「ディープ・パープルのライブ・イン・ジャパンをかけて」「宇多田ヒカルのプレイリストをかけて」と言って、次々に音楽を流します。音楽の好みを事前にリサーチしておき、クライアントの好きなアーティストを中心に曲を流すのです。

これで機械オンチな人でも、AI(人工知能)に120%食いつきます(笑)。
で、コンサルティング・セミナーの本題はここから。戸棚や冷蔵庫を開ける小芝居をしながら「あっ、もうマヨネーズがない!」といって「アレクサ!マヨネーズをサーチして」と音声コマンドします。次に両手がふさがっているポーズで「ラーメンをサーチして」と音声で命令です。そうするとエントリー記事にあるようにアレクサが購入履歴から商品を表示するのです。

180305音声ショッピング成長

調査会社OC&Cストラテジー・コンサルタンツは、スマートスピーカー経由の買い物がアメリカ国内(左グラフ)で20億ドル(2017年)から2022年には400億ドル(約42兆円)規模に急成長すると試算している。

スマートスピーカーの2017年の普及率はアメリカ国内で13%。5年で55%まで普及することで、音声ショッピングも爆発的に拡大するとみているのだ。右グラフのイギリスの市場で、5年間で普及率は10%から48%に増え、音声ショッピング規模もゼロから50億ドル(約5,300億円)となる。

⇒クライアントが食品スーパーさんの場合、この時、水を打ったように静かになります。
スマートスピーカーが普及した後の買い物の未来が、そこにあるからです。
わかりますか?醤油やマヨネーズ、ケチャップなど、これまでウチのスーパーに買いに来ていたお客がAIスピーカーを使ってアマゾンで買い物してしまうのです。

音声ショッピングにより、食品スーパーの顧客をアマゾン・エコーに持っていかれる未来を見せられるのです。危機感。参加者が食品メーカーさんの場合、アレクサが最初に提示する商品(つまりアマゾン・チョイス)であるかどうかで売上が大きく変わることを説明します。

アレクサが三河屋サブちゃんになって商品を勧めるようなものですから、ここでも何とも言えない雰囲気になります(笑)。遠い未来のように思えるAIショッピングがすぐそばにまで来ているのです。エコーを原価以下で販売することで、各家庭にトロイの木馬を普及させているアマゾンの戦略を学んでもらっています。

 「AIショッピングが5年で4兆円」と言われてもピンとはきません。が、食品スーパーやコンビニにとって恐ろしい未来を孕んでいることは覚えておいてください。

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