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日本観光で横行する在日中国人による“同胞食い”の実態

宿泊は中国人の民泊
【宿泊は中国人の民泊】

 中国人観光客は増加の一途だが、なぜか日本の観光業者は浮かぬ顔。最近は「在日中国人がもてなす日本旅行」がブームで、移動から宿泊、食事、お土産まで、観光客が使うお金がほぼすべて、中国人の懐に入る。そこに日本人の出る幕はない。ある中国人夫妻の東京観光に密着した。

 福建省から4泊5日の予定でやってきた観光客の李華さん(仮名/35歳)夫妻。待ち合わせ場所に指定してきたのは、東京・多摩エリアで高級住宅地として知られる街の「日本料理屋」だった。

 黒を基調にした落ち着いた店内には「日本酒飲み比べセット」の貼り紙が躍り、熱燗も勧めている。席に着くなり、刺身の盛り合わせが運ばれてきた。「刺身は中国の鮨屋でも食べますよ」(李華さん)。

 トロをつまみにビールで乾杯すると、夫妻のお目当ての料理が運ばれてきた。大阪のたこ焼き、宮崎のチキン南蛮タルタル、静岡の富士宮焼きそば。メニューを見れば、他にも名古屋コーチン、ゴーヤチャンプルまで、日本各地のご当地メニューが勢揃いしている。が、どれも味はマズい。明らかに冷凍食品だとわかる。

「本当は北海道に行ってみたいけど、今回は日本の薬(健康食品)を買うのと東京見物が目的だし、4泊5日じゃ、いろいろ行けないからね」と李さんは言うが、この「日本料理屋」の経営者や料理人、アルバイトは皆、日本人ではなく、在日中国人だった。

 初めての“日本食”を堪能した夫妻が次に向かうのは新宿でのショッピングだ。すでに店の前には、トヨタの高級セダンが待っている。

 夫妻は、大陸の旅行会社に頼んで、あらかじめ白タクを手配していた。運転手の在日中国人は、栃木の土木会社で働いていたが腰を痛め、今は東京で車を借りて、白タクをやっている。この旅行のガイドを兼ねていて日本語も達者だ。

「ワゴンだと、1日(1人につき)1万円。でも相乗りでコースも決まっているから、こっち(セダン)の方がいいよ。4時間で2万円」(運転手)

◆白タクで中国人の店をハシゴ

 夫妻が到着したのは新宿三丁目駅からほど近い“免税店”だった。そこで売られていたのは、日本のドラッグストアでは見たこともない「メイド・イン・ジャパン」の健康食品や精力剤。どれも2万~3万円と異常に高いが、初めて日本を訪れる李さん夫妻は、派手に陳列されている健康食品やゲルマニウム枕が「日本で大人気の品」だと思っているようで、手元のリストと睨めっこしながら、次々に購入していく。

 店内を歩いていると、突然、警備員に声を掛けられた。

「日本人の方ですか? すみませんが、ここは予約制なので」

 やんわり追い出されそうになったが、ガイド(運転手)が“連れ”だと説明して、事なきを得た。

 日本で正規の旅行代理店を営む在日中国人(後出)によれば、ここで売られている健康食品の大半は、中国人が出資する特定の企業が作っており、一般市場には出回らないという。

「客は、バスやタクシーの中で、ガイドに洗脳されるんですよ。日本で一番人気のある健康食品が格安で買える、とか、ビックカメラやヤマダ電機はぼったくりだから絶対に入らないようにって。今や、華僑系のラオックスでさえ爆買いの恩恵を受けていません」

 実際、この免税店は『日本免税“黒店”(ブラックな店)』として、中国本土のメディアが訪日客に注意を呼び掛ける記事を書いているほどだ。

 その後、李さん夫妻は、新大久保の免税店、大山(板橋区)の怪しげな漢方販売店を回り、今日から泊まる宿のある池袋へ向かった。

 宿といってもホテルではなく、いわゆる“違法民泊”である。中古マンションの一室に、大量の二段ベッドを入れ、一人1泊約2500円。支払いは、中国を発つ前に、アリペイ(中国のネットサービス企業アリババが手がけるQRコードを使った決済サービス)で済ませたそうだ。

 結局、この日の夫妻は、中国人が経営する「日本料理屋」で食事をとり、中国人が運転する白タクで都内各所を回り、中国人が経営する免税店で買い物をし、そして中国人が所有する物件に泊まった。日本に落とした金は、コンビニで購入した飲み物とお菓子代の2000円ほどだろうか。

 そういえば、そのコンビニ(ローソンではアリペイが使える)でレジ打ちをしていたのも中国人だった。まさに、日本人のいない日本観光いや、これは観光の名を借りた在日中国人による“同胞食い”ではないか。

 この現状に憤りを隠さない在日中国人もいる。20年近く前から、東京で旅行代理店を経営する上海人社長は声を荒らげて語る。

「暇な在日中国人が大陸の会社と手を組んで、真面目に働く私たちのお金を奪っているんです。夫婦ペアで正規のツアーなら、4泊5日で18万~20万円ぐらいが相場! 私たちはちゃんとホテルや旅館を押さえるし、土産物店からキックバックだってもらいません」

 今回、大陸の旅行会社の手配で違法民泊、白タクを使う李さん夫妻が払った旅費は、その半額ほど。

「これじゃあ、商売上がったりだよ」

 嘆息するのは、なにも日本人だけではなかったのだ。

※SAPIO2018年3・4月号

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