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どうやら新しい判例を作ることになるぞ。注目される候補者名混記を理由とする投票無効判定

二人の候補者名が投票用紙に書かれていれば、確かに投票した人がだれに投票するつもりだったか判定することが出来なくて、公選法の規定に従って当該投票を無効にすべきだと思うが、さて、葛飾区議会議員選挙における「大森ひでこ」という投票と「大森ようこ」という投票が二人の候補者の名前を書いた混記投票だと言えるだろうか。

まあ、一般の方々が名字で呼ぶのではなく、名字の下にある名前の方で呼ぶという習慣が確立しているのであれば、これらの投票は、一つは「大森さん」という候補者と「ひでこさん」という二人の候補者の名前を併記した混記投票、もう一つの方は「大森さん」という候補者と「ようこさん」という候補者の名前を併記した混記投票だと見做してもいいのかも知れないが、区議会議員選挙の候補者をファーストネームで呼ぶほどに公職の候補者に親近感を持っておられる有権者はどのくらいおられるだろうか。

少なくとも私は、候補者の氏名は名字でしか認識しない。
人の名前は名字が8割で、下の名前の方にはあまり関心がない。

小池さんはいつも小池さんだし、決して百合子さんなどとは呼ばない。
安倍総理にしても然り。
安倍さんとは呼んでも、晋三さんとは呼ばない。
石破さんも岸田さんも同じだ。

小泉進次郎氏も「進次郎」とは呼ばない。
小泉純一郎元総理にしても、小泉さんとか小泉元総理と呼んでも、絶対に純一郎とは呼ばない。

音喜多氏に付いても然り。
音喜多氏の下の名前が何だったかは、聞かれても答えられない。
葛飾区議会議員選挙に立候補した大森有希子さんについては、大森さんと呼んでも、ゆきこさんとは呼ばない。

多分、大方の有権者はそうではないかしら。

「大森ひでこ」と「大森ようこ」という投票用紙の記載が二人の候補者の氏名を混記したもの、という東京都選挙管理委員会の判定は、私としてはやはり納得出来ない。

実際に裁判所の判断がどうなるかはやって見なければ分からないのだが、私のささやかな経験から言えば、東京都選挙管理委員会の判定は常識的な判断とはどうも違うようだ。
幸い、東京都の選管が当選無効の裁定を下しても、当選無効と裁定された件の区議会議員が当該裁定を不服として東京高等裁判所に対して訴訟を提起すれば、当選無効の裁定は確定しない。
件の区議会議員は、裁判所の判決が確定するまでは引き続き区議会議員としての職務を遂行できるというのだから、悪いことではない。

東京都選挙管理委員会のお蔭で、新しい判例が出来そうである。

これも決して悪いことではない。

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